編み物をやっている人の話で、「初心者のころはきつく編んでいた」というのはわりとよく見聞きするように思う。わたしも母に教わりたてのときはまさにそうだったので、編み物あるあるというやつなのだろうか。
そんな話のなかで思わず笑ってしまったのは、「初めて編んだベストが自立した」というもの。鎧か。よく考えれば、編み目がきつくなってしまう問題が解決しないうちに着るものを編み上げるというのはけっこう素晴らしいと思うのだが。
笑いはしたが、それで「編んだものが自立するのはよくないらしい」と思った。編み地がそれだけ固いということで、もちろん用途によっては必ずしもそうではないだろう。たとえばバッグなどはぐにゃぐにゃの編み地ではない方がよい場合もあるはずだ。あくまでも用途に合っている必要がある。
で、それを踏まえるとわたしの編む靴下は果たして適切な編み地なのだろうか。
長さは16.5cmで、もちろん中に詰め物などしていない。 今回だけがこうなわけではない。過去にいちいち自立するかどうか試したわけではないが、編み地の感触からするとどの靴下も自立できたであろうことは間違いない。
ソックヤーンというのは洗うと急に編み地がやわらかくなるので、なんにも疑問に思わずにきた。が、自立するベストの話をふと思い出したら。これはどうなんだろうとちょっと思った。
繰り返すが、洗えば柔らかくなるのである。というか編んですぐ履いた時点で編み地の固さを感じたことはない。なのでこれは問題ないのだと思う。
ただ、靴下(の一部)が自立するというのは……ふざけた話にも聞こえるな。
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