編み物をする人が市販品の編み物製品を目にしたとき、「自分で作れそうだから買わずに自分で作ってみよう」と思うことは決して珍しくはないと聞いた。で、作れそうだから作って……みることなく終わる(件の市販品も買わない)、というのも「あるある」なのだとか。
これは自分にも覚えがある。というか、日常的に編み物をしない頃ですら「編めば自作できるんじゃね」と思うことはよくあった。ただし基本的に編み物製品には関心がないので、実際に編んでみたことはない。
では編み物が日常の一部となった今ではどうかというと、市販の編み物製品に関心がないのは相変わらずだが、やっぱり何か見ると「作れるだろコレ」と思うことが少なくない。
極細糸のニットですら「編み機があればできる気がする」と思うし、「根性で手編みすることも決して不可能ではない」とも思う。かぎ針作品であれば、大変な根性がなくてもだいたい編めるよな、と思う。よほど特殊な(一般に知られていない独特な)編み方でない限り。
ところで自分のFacebookのタイムラインには、以前から編み物やタティングレースに関する投稿のおすすめがよくあがってくる。そこに「作ってみたい、またはどう編んだらこうなるのか知りたい」というモチーフの画像が出てくると、どうすればこうなるのかしばらく考えてしまう。
でも深く追究することはまずない。しばらく考えて結論に到達する前に「まあ別にいいや」でおしまい。わたしの熱意なんてしょせんそんなもんである。
そんなもんだが……たまには真面目に考えてもいいんじゃないか、とふと思った。なので考えてみた。
雑というか汚いというか、何やってんのか他人にはさっぱりなメモ。記号の書き方もめちゃくちゃで、長編みはTの字に斜めの線(どっちに傾いているかはうろ覚え)が入ることは理解しているのに、めんどくさくなって斜め線を省いていたりする。それじゃ中長編みと勘違いしそうなものだが、中長編みはTの縦棒を短くすることで区別。猛烈に自分仕様な書き方である。
そんなひどい書き方で、あるモチーフを解読している。
(出典:Facebookの投稿)
モチーフの画像は鮮明なので、拡大すれば編み目は判別できるし目数もしっかり数えられる。だが画像がどれだけはっきりしていようとも、どこからスタートするのかとか、どうやって編み進んでいるのか、というのはわかりにくいだろう。たぶん普通はそうなのだと思う。
だが自分は編み目のかたちをろくに覚えていない。中心に並んでいる部分が長編みなのか長々編みなのか区別がつかない。その次の段で束に拾っていない部分がどうつながっているのかよくわからない。編み目の種類がわからない。目数は数えられても、たとえば長編みと長編みの間にくさり編みがいくつあるのかとか、そういう区別がつけられない(どれが長編みの頭なのかわからないから)。
円や四角ではないモチーフなので、編み進め方を見つけるのが難しいだろうな、と最初は思った。
でもそれはわりとすぐ推測できた。長編みなのか長々編みなのかを判別することの方がよっぽど簡単だろうに、なぜ自分はそんなことがわからないんだろう……
というわけで、編み目の種類や目数を「たぶんこう」でやったら案の定とんでもないバランスになった。画像を見れば編み目も目数もわかりやすいはずなのに。
編み進め方は、まあまあこんなもんかなという感じ。すさまじく歪んでいるが、意図した形状になるよう進んでいる。
こういう変形モチーフは規則的ではない可能性もありそうなので(たとえば、ハートの右側のふくらみの頂点から編み始めるとか)、どこから始めるかを見極めるのが難しい。ハート型のへこんでいる部分がスタート・終点・中間地点のいずれかだと推測し、中間地点だと判断してやってみたが、今のところは悪くない気がする。
外周部の残り半分を編んでみて、それで成立しそうならばあとは目数と編み目の再検討だ。中心の長々編み部分が大きすぎるので、きっとここは長編みなのだろう、たぶん。長編みなんて腐るほど編んだのにこの画像で区別できなかった自分は、形状の認識力が著しく欠如しているのかもしれない。
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