自慢じゃないが編み直しは得意だ。ほどくのなんて朝飯前。けっこう編んだがなんか変だぞよしほどこう、と決断するまでが早い。何故かというと、うまく編めない確率がけっこう高いから。ゆえに編み直しは当たり前だと思っている。
で、クーフィーヤ模様の靴下を編み直すことにしたのでほどきにかかったところ、ほどきにくいことこのうえない。
糸始末部分をほどいたら引っ張れば済むはずなのに、ここまでほどいても糸を引くだけではほどけてくれない。 なんでだ、と疑問にまみれながらとじ針でほどいているうちに、これがつま先から編んだ靴下だと思い出した。
いつもは履き口から編み、つま先を8目まで減らしたところで絞って糸始末をする。だから糸始末部分をほどけばあとは軽快にほどけていくのだけれど、こいつは2目ゴム編み止めをしているので60目分をとじ針でちまちまちまちまちまちまちまちまほどいていくことになる。
つま先から編むと履き口を60目も止めるのめんどくせえなと思ったのだが、ほどくときまでめんどくさいとは……メリヤスはぎのつま先をほどく場合と比較しても面倒さ加減は段違い。別糸を使うゴム編みの作り目という楽しみがないだけでなく、編み終わりもほどくときも面倒で、おまけにメリットが何もない。人によってはあるのだろうが、履き口から編んで不便を感じたことのない自分にとっては皆無。
などと苛立ちながらゴム編み止めをほどいていたので、終わる頃にはもう既にうんざりしていた。そこから今度は、編み込み模様なので複数色の糸を分けてほどいて巻くという、更に面倒な作業。ほどくことを後悔したのは初めてだ。
後悔の結果。
なんか……本体部分の白い糸(大きい方)が薄汚いような……
おそらく、黒い糸の細かい繊維がくっついたのだろう。表側は白が多いが、裏側では黒い糸が山のようにわたっていたのだ。
これで編むのかと思うと躊躇したが、かといってこの糸の使い道は他になく、まるごと捨てるのもしのびない。……まあ、とりあえずこれで編んでみるか。
昔はきつく編みがちだったのだが、それがゆえにきつくならないよう意識していたら、ゆるく編みがちになってきた気がする。難しいもんだな。
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