まさかの。
ほとんど同じサイズになった。 ……待ってくれ。
向かって右のやつ、1年半も前に編んだんだぞ? 重さも0.6gしか違わないっておかしいだろそれ。それに、今回は引き上げ編みの高さを出すようにしたのに、本当にわずかに大きいだけってなんなんなんだ。
ぱっと見で少し小さく見える1年半前のやつを上にして重ねてみても。
同じ糸だから見分けにくいのはまあしょうがない。 近づいて見ても、そう大して変わらない。 内側の隙間を重ねて合わせてみたら。
ほぼぴったり……嘘だろ…… 完全に同じ大きさというわけではない。でも、両方ともピン打ちしてスチームかけたらそっくり同じものが2枚という事態になりそうだ。
これはどう判断するべきか。「1年半前に編んだ人生初のドイリーと比較して、現在どのくらい上達したか」を確認したかったのに、まず大きさが同じという時点で「長編みや引き上げ編みの高さを出す程度が同じ」ということだよな。今回は意識してやったのに、ろくに意識しなかった前回と同じって……
中央の大きな円は今回の方が歪みが少ないけれど、1年半前のやつを軽く引っ張ったら同じになりそうだから敢えてやっていない。
そう、手で引っ張れば修正できる程度の差しかないのだ、この2枚。
困ったな。透かし部分で長編みが2段に重なるところで方眼編みのセオリーを応用したり、ちょっと工夫したんだけどな。それやっても大差なしとは。
心を落ち着かせるために、冷静に箇条書きで整理してみる。
いいところ:
・手加減は1年半経っても同じという安定感
・細部の違和感に気づけるようになった
・細部の違和感を解消する方法を考えられるようになった
・意識的に編むことができるようになった
よくないところ:
・この1年半はなんだったのか
……よくないところの1行ですべて帳消しな気がする。
どうしよう。どうしたもんかな。
現在の自分は1年半前とほとんど技量が変わらず、細かい部分をちょっと修正できるようになった程度。これが結論だろうか。
ここから向上するためには何をすればよいのだろう?
今はまだ大きさがさほど変わらないことに衝撃を受けているが、もっと細部を確認してみよう。くっそー、この1年半でたくさん編んだのに大差ねえってなんだよもう。
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