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楽しいとじはぎ

　男物は面積がでかい。だからとじはぎもたっぷりある。とじてもとじても終わらないわけだが、つまり延々と楽しいということだ。
　毎回、この構図の写真を撮ると「そろそろ完成だな」と思う。最初のセーターを編んだときはこの段階まできたときにびっくりした。「立体になった」と。靴下のかかとも同じように驚いたなそういえば。着るもの・履くものを編んでいるのだから当たり前の状態だというのに。

　で、今回もとじはぎは特に難なく完了。
　裏側もけっこうきれいにまとまった。
　すくいとじをする際には、糸の引き加減にそこそこ気を遣う。
　しかし今回はウールの場合よりも雑に……気楽に引いてしまってもいいような感じだった。コットンはウールよりものびにくい糸のように思えるので、攣れるところまで引くのが難しかったりするのだろうか。

　模様編み部分では初の裏目のすくいとじ。基礎本を参考にしつつ、途中から「たぶんこのへんかな」率がぐっと上昇。
　まだ裏編みは目の判別がよくわからないのだ。表目は初心者マークみたいなかたちだから認識しやすいので、隣の目との区別をつけやすい。けれども裏目は、ぱっと見てどれがひとつの目なのかが判別できない。とじながら「ほんとにわかってないな」と痛感した。
　でも仕上がりはこんな感じ。
　どこが変だかわかんないから上出来じゃね？と悦に入っている自分は間違いなく頭に花でも咲いている。ついでに云うと軽くごまかした部分も目立たない。充分に上出来。安心して浮かれていよう。