うちにあるレース糸は現在、このくらい。
あっ、あとこのくらい。
ぜんぶ足しても200gにもならない。本当に少ししかないな。
などと油断していると、気がついたらとんでもないことになりかねないのは重々承知。
レース糸に限らず、糸の怖いところは「足りなくなったら嫌だから少し多めに買っておこう」ということ。
最近の毛糸の1玉あたりの重さが少なめなのは、100g玉を買って50gが残るよりは、30g玉をふたつ買って10g残った方がまだましだ、という論理なのかなとふと思った。多めに見積もって買う場合も、1玉あたりが少なければ「多め」が「多すぎ」にならないよう抑えられる。
しかしそれは冷静に考えてみると、どのくらいの「多め」が必要なのか見当をつけられなければ結局、無駄に多く買ってしまう羽目になるのは変わらない。
わたしの場合はレース糸がまさにこれ。これ以外の何者でもない。ドイリーひとつにどのくらいの分量が必要なのか理解していないし、10gでどれくらいのものが編めるのかもぜんぜんわかっていない。
なので「まあ10gだし、500円でおつりがくるし」と安易な気持ちで買いやすい。いや、だからこそけっこう自制して今のところは合計200gのにもならない程度で済んでいるわけだが、エミーグランデ缶を迷いなくふたつ買ったあたりはどうにも将来が不安になる。
おまけに今春に出た「大正ロマン」と銘打った新色は、最初は10g玉をひととおり揃えてみようと思ったのが、そのうち1色は50gのみだと知って「じゃあぜんぶ50gで揃えるか」と、おまえは何を編むつもりなのかという思考に陥った。

○2月初旬発売○ 2025年エミーグランデ新色 | お知らせ | 手芸のオリムパス
手芸のオリムパスからの最新情報をご案内いたします。
しばらく経ってから「いや、そんなにあってどうすんだ」と気がついたので、ホビーショーではまとめ買いをせずに済んだという。危なかった。
しかし、そんな危機が危機でなくなってしまうような事態が発生。

クラシックモダンなレース編み
注目の若手レース編み作家笠石あきさんの初の著書。引き上げ編みを効果的に使った立体的で華やかな作風が特徴。クラシカルな雰囲気を持ちながらモダンさもある印象的な作品が目を引きます。編みやすいエミ―グランデを使った、手軽に編めるモチーフやドイリー...
著者は、ついこないだ編んだドイリーのデザイナーさん。ブログに載っている小さなドイリーで練習したらいよいよ「毛糸だま」掲載の大物を、と思っていたところにまさかの本。いや、「作品集あればいいのに」とは思っていた。思っていたけどまさかこんなにタイミングよく出版されるとは。
日本ヴォーグ社の新刊紹介動画を見たところ、まあ、予想通り、どれもこれも使い道がないけど編んでみたい作品ばかり。
●(5/2発売)【編み物本 新刊紹介】クラシックモダンなレース編み
「毛糸だま」掲載の大物が終わったら、Ravelryやnoteで販売されているパターンを少しずつ買って編むつもりでいたので、レース糸も少しずつ買っていけば済むはずだった。というか、そうだろ!と自分に釘を刺していたのだが。
本の掲載作品はすべてエミーグランデを使用しているという。
前述の大正ロマンがテーマの新色、あれエミーグランデだよ……50gで揃えても足りなくなったりして……
自分の糸在庫のことはともかく、本が出ること自体はすごく嬉しい。しかも発売日は都内に出勤しなきゃなんないんだよな。帰り道のどこかで大きな本屋に寄るか。
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