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5本針の輪の作り目

 アドベント靴下を編むにあたり、久し振りに棒針5本で編んでいる。だからかぎ針で編みつける作り目も実に久し振り。
 この状態から輪にするとき、本などには「ねじれないように注意しましょう」と書いてある。個人的にはこの注意喚起、たとえばメリヤス編みをするときに「目を落とさないように注意しましょう」と書くのと同レベルだと思っているのだが、なぜか後者のような文言は見かけない。ということは、目を落とすことよりも発生しやすい、ということなのだろうか。

 過去に輪の作り目がねじれたことは、覚えている限りで一度くらい。でも適当に棒針を回転させたら直ったので(適当にやったので具体的にどうなったのかは不明)、もしねじれても簡単に直せるからいいやというノリで特に気にせずにきた。
 5本針で靴下を編んでいたときも、ねじれないよう気をつけた記憶がない。かぎ針で作り目を編みつけ、棒針を輪の状態に組んで、それで持てばねじれない。

 一般に注意が必要なことを注意せずにやれているというのは何故なのか。気になったので、自分のやり方を整理してみた。

 まず、かぎ針で作り目を編みつけた状態。
 もし作り目が棒針に螺旋状に巻き付いた状態だった場合は、並べた棒針の上に作り目が並ぶよう位置を調整する。その際、作り目は各針の中心部分に寄せる。
 棒針についている番号は作り目を編みつけた順に振っているので、①の棒針に作り目のスタートがある。番号の位置は、各針で必要な作り目を編みつけ終わった側につけている。


 ①と②、③と④のセットに分かれるよう、棒針を動かす。

 ①と②の間、③と④の間を適当に空ける。

 編みつけた作り目が傾いたUの字のようになるので、正しいUの字に見えるよう棒針全体を回転させる(わたしは雑なので、放射線状に広がった棒針を掌で押さえて机の上で回転させて済ませる)。

 作り目のスタートとエンドが輪の接点になるので、編みやすいよう①と④の作り目を棒針の端に寄せる。

 この状態で棒針を持ち上げて編み始めるのだから、ねじれようがないか。
 なお、こういう方法をとるようになったのはねじれるのを防止するためではなく、途中の作り目が端に寄っていると目が落ちそうだとか、持ってみたら接点の目が棒針の中心近くにあったりとか、要するに「編むために棒針を持ったあとであちこち位置を直すのがやりにくい」から。先に直してから持った方がいいだろ、というわけだ。

 タティングレースを始めたばかりの頃、編むときの手の動かし方を確認するためにスマホで動画を撮ってみたことがあるが、こうやって自分の動作を詳しく分解してみるのもなかなかおもしろい。
 映像や画像は客観的に見るのにうってつけで、編みながら確認しているつもりでも、映像で見ればまた違った点に気づけそうだ。特にかぎ針編みは「適当にやってもきちんと編める」と舐めくさったことを考えている節があるので、実はまともにできていない部分を探して精進してみるか。



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