部屋の乱雑さが精神的にもう限界で、今月の半ば頃から少しずつ片づけ始めている。「足の踏み場もない」という絶望的なレベルではないのだが、床のあちこちにものを積み上げて端に寄せているという有り様。
余裕のある押し入れに突っ込めば片付くのだけれど、わけのわからないものがどんどん蓄積していくのでは、という恐怖感があるので難しい。取捨選択と分類という過程を経なければ見えない場所にものをしまえないという、厄介な性格が邪魔をしているというわけだ。
で、取捨選択や分類を後回しにしたものが床に積み上げられていく。
毎日ちょっとずつやればいいことはわかっていても、いろいろあって(気が滅入る話なので省く)その気力が出ない。
ただ、駄目な状態が続いているとある時点で急にものすごい勢いで挽回にかかる、という自分の性質もあるので、「いつかなんとかなるはず」と自分を信じて駄目な状態に耐えているような気がしなくもない。そう考えてみれば今回もまた、その「いつか」が訪れたということなのだろう。
基本的なわたしの片づけ方というのは、一気である。「毎日少しずつ」という習慣のような地道なことは苦手なせいか、勢いに乗って一気にどうにかする。だが今回は乱雑にしていた期間がけっこう長いのと、気力がそれほどあるわけでもないので、まず片づけるべきものをぜんぶ書斎から出して、リビングと寝室に移動した。
おかげでリビングと寝室が大変なことになっているのだが、書斎の床はすっきりした。快適である。部屋の中央に座布団を敷いてタブレットでNHKオンデマンドを観ながらアドベント靴下を編んでいると快適このうえない。
そんなことをする前にリビングと寝室に移動したものをなんとかしろという話だが、自分の場合、まず「片づいているとやっぱり快適」と自分に実感させることが重要だった。乱雑な状態に慣れてしまっているので、まずそこから叩き直さないとあとが続かないのだ。
広い床面積が目に見えることを充分に堪能したら、次は書斎から移動したものを少しずつ持ち帰る作業だ。まず目についたものを手にとり、「書斎に持ち帰るべきかどうか」を考えて、持ち帰るべきだと判断できたらどこに置くかを考える。
これがけっこう時間がかかる。「使うために適切な置き場所」がなかったから床の上に置かれていたわけで、しかし今回は床以外の場所を見つけなければならないのだ。
うまい具合に空いている場所が見つかればいいが、たいていはいま他のものが置かれている場所が適切で、ならば既に置かれているものをどうするか、と新たな課題が生じる。そこから玉突き式にいろんな場所を確認して検討する羽目になったり、その過程で他の場所も目について片づけたくなったり、文字通りの紆余曲折。
ちなみに今回は、床に置かれていた4冊程度の手芸本をどこにしまうか検討した際に、ベストアイズコレクションを40冊くらいと毛糸だま数冊と手芸本を10冊くらいを処分するという事態が起きた。ここにしまおう→ならばこれはどこに移動するか→よく見たらこっちにある奴まだ必要? という具合で気がつけば新たにしまう本の10倍以上を処分していた。こんなだから時間がかかるのだ。
疲れるとガス台の周りの大掃除を始めたり、とにかく横道に逸れる逸れる。だがリビングと寝室に移動したものは少しずつでも確実に減っている。いつものような一気に始末をつけるようにはいかないけれど、まあ年食ったからしょうがないか。
さて、床が広い場所があるなら、大きいものを広げることも容易である。
ブランケット……。
パターン記載のサイズは、縦205cm・幅146cmである。現在のサイズは140x60なので、まだまだ足りない。いつ完成するんだこれ。毎日数ブロックずつ、などという地道なことはまあできないだろうな。片づけと同じで、気分が乗ったときに一気にそのときできる分を進めるしかない。
残念ながらレース編みほどの中毒性を感じていないので、2年がかりになってもしょうがない、とやや諦め気味だ(完成できないとは思っていない)。たぶん完成したときも、達成感というより「やっと終わった」という気持ちの方が強いだろう。
ただ、救いはこの毛糸の手触りのよさだ。
ほとんどアクリルなのに、ちょっとアルパカが入っただけでどうしてこんなによい手触りなのか。アクリルが入っているのでアイロンをかけられない難点はあるけれど、これにくるまって昼寝をしたらさぞ気持ちいいだろうな。
コメントを投稿
別ページに移動します