しばらく前から、プログラマじゃないのにプログラマみたいな仕事をする状況に陥っていてハゲそうだ。毎日、脳を酷使しすぎてぐったりである。
嫌いじゃないが、疲れる。 休憩がてらFacebookを開いてみると、最近はタティングレースや編み物関係のお勧め投稿が表示されるようになった。なんでだろう。ていうか友達の投稿ずらっと並べてくれよ。知らない奴の投稿ばかり見せられるってどういう仕様だ。それ以外にも変なバンドの投稿なども出てくるので非表示にしたら「○○さんのフォローをやめる」という選択肢が出てきて、いや、そいつの名前これまでの人生でいっぺんたりとも見たことないしフォローしたことないし。その程度の日本語くらい正しく使えよアホが。
とイライラするのにもってこいのツールなので見る意味はないのだが、とにかくどういうわけかタティングレースや編み物関係の投稿が表示されるので、目の前の行き詰まったコードから逃避するべく開いてじきにイライラして閉じるということを繰り返している。
で、編み物の投稿でかぎ針編みの作品と編み図が表示されることがたまにある。編み図といっても日本の編み図に少し不足があるようなものばかりで、たいていはどこが編み始めなのかわからない。
そういうのを見ると「どこだ?」とクイズを解くかのようにしばらく眺めてしまう。こう進めばこういくからここか?とけっこう時間をかけて考えるのだけれど、まあ、実際に編むことは今のところない。見た瞬間は興味はわくのだけれど、30分もしないうちに忘れてしまったり、数分で別にいいかなと思ってしまうのだ。
が、次にまた同様のものが表示されると解読してそれでおしまい。編み始めはどこでしょうクイズかこれは。
ほかにも、ちょっと洒落たデザインのレースやかぎ針編みのアクセサリーが表示されることがあり、それは見ていてなかなか楽しい。いろんな国の投稿であるせいか、デザインや色使いが目新しい。Instagramを始めた頃も同様だったのだがいつの間にかそういうことがなくなったのはなぜなのだろう。
そういう投稿の多くは投稿本文やコメントにパターンの掲載元が載っているのだが、クリックしても見つからないことが少なくない。確かにリンク先はかぎ針編み作品のフリーパターンのまとめサイトのようなのに、投稿にあった写真が見当たらないのだ。
原因を探るべく他のコメントを読んでいると、一種の誘導らしいとわかってきた。目を引く無関係の写真を載せて自分のサイトへのアクセスを増やす、ということなのだろう。
リンクをクリックした先は怪しい通販サイトやエロサイトではなくきちんと編み物のフリーパターンまとめサイトなので、妙な小細工をしなくてもお勧めのパターンの写真を載せればいいのではないかと思うのだが(載っているパターンはまとも)。
アクセスを増やしてなんになるのか。広告を表示させて1クリックあたり0.001円を稼ごうということなのだろうか。AdGuardでがっつり広告ブロックしているので広告の有無はわかんないけど。
不思議なものといえば、写真と編み図が一致しない投稿もちょくちょく目にする。ぱっと見て「なんでこうなるんだろ」と不思議に思うくらい不一致の編み図が載っていて、日本の編み図のような理解では駄目なのかと思いコメントにヒントを探すと「これはAIが適当に作った写真と編み図だ」というものが。しかもたくさんの人が同意していて、なるほど最近はこういうものもあるのか。
AIというのはパソコンのIME(言葉はたくさん知っているけれど使い方を知らない)と同程度のものだと思っているので、画像と編み図をAIに作らせた人は何がしたいのか理解に苦しむ。鮮明な画像であっても目コピでうまく編めないことなんて普通にあるのだから、編み進めるときの実際を知らない機械にまともな編み図が作れるはずがないと思うのだが。
あれこれ思うけれど、とにかく興味を引く写真を目にすると。
つくりたい……
と思う。
こういった投稿でいちばん残念なのはポンコツ編み図とかではなくて、Etsyなどへのリンクが貼られていて、しかもそれが完成品だというものだ。
確かに色がキレイ。ビーズの使い方もすてき。デザインもかっこいい。欲しい。身に着けたい。
それを作りたいんだよ……!
云うまでもなく、プログラムのコードで頭が疲れ切っているので目コピを頑張る余力はない。
それでも作りたいんだよ……!
これはなんという名前の病気だろうか。
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