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勢いで靴下

 放ったらかしのショールを少しずつ頑張ると決心した矢先に、靴下にもついうっかりと着手してしまった。
 さすがに自分でも「ショールに集中しろよ!」と思う。

 だが、靴下は靴下で飽きてきた感があるのだ。飽きたのならば編まなければ済むわけだが、どうしようもなく溜まったソックヤーンの山という問題がある。消費のため、試みにキャミソールでも編んでみようかと考えているが、もはや簡単に編めるようになった靴下を編んだ方が消費が早いのではとも思う。
 と、四の五の考えていると手が止まってしまい、ひいては在庫消費も遅れてしまう。

 好都合なことに、飽きたなと思ってから不思議とさくさくと靴下を編めている。
 ならばこの勢いで靴下を淡々と編もう。で終わればいいのに、いっそ少し面倒な靴下を編んでしまえ、という意欲がわいてしまった。

 「少し面倒」というのは、50g玉がひとつだけの糸を使った靴下のことだ。自分の靴下はだいたい1組60g前後なので、50g玉を使う場合は履き口・かかと・つま先を別の糸で編むことになる。
おととし編んだやつ

 このタイプを最後に編んだのはけっこう前なので、記録をとったノートはあるが雑な書き散らしなので果たしてスムーズに編めるかどうか。それを抜きにしても糸替えを忘れないようにしなければならないので、そういう意味で「少し面倒」である。

 あと、どういう色を合わせるのか考えなければならず……
 これまで単色のソックヤーンは濃い茶色のみしか持っていなかったが、ガザの靴下を編んだことで白・黒・赤・緑が手元にある。茶・赤・緑が合わないという判断はすぐにできたけれど、白か黒かでしばらく悩んだ。
 黒は強すぎると思うのだが、かといって白だと妙にさわやかになりそうで、どちらがましか。糸玉だけでは編み地が想像できないので難しい。……いくら考えても黒は強すぎてきつい。しょうがねえ。白にするしかないか。と消極的に決めた。

 で、編み始めたらやっぱり妙にさわやかに。
 うーん。でも他の選択肢はないからしょうがないか。



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