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再開したブランケット

 このブランケットは四角に編んだものを積み上げていくように編み進めていく。要は階段の上に新たな階段を重ねて上っていくような具合で(白い毛糸で編んだ階段に黒い階段を重ねて、それが終わったらまた白い階段を重ねていく)、ひたすら段数が増えていくのだ。

 で、この階段状に編み進めていくのがけっこうやりにくい。
 向かって左側に編み地が溜まっていくため、編み地を持って糸もかけてというのがすごくやりにくい。上に向かって編んでいくだけではなく、段の端で左隣の編み地の端の目を拾うので、左側の上方に続いている編み地を折っておくことが難しいのだ。
 この状態だと否応なしに、指にかけた糸は編み針の先端よりもだいぶ右側に寄ってしまう。かぎ針編みであれば編み針の先端の左側にくるので糸をかけやすいが、これではそうはいかない。ゆえにだんだん編み地ごと左に傾いていき、そのため編み地と平行に編み進む編み針は糸をかけたら右に引くのではなく、右ななめ上に引く。はっきり云おう。こんなくそめんどくさい編み方やってられるか。


 現在のセクションは28段。次はひとつ増えて29段。1段の幅や高さが同一ではない段が最後は39段まで増えるので、まあその、端的に云うと、……果てしない。

 アフガン編みは行って戻って1段という構造なので、数段編んだだけでもけっこう糸を消費する。だから頑張って編んでいると糸玉の内側からどんどん糸が減っていき、ふにゃふにゃになってくる。
 が、わたしが選んだ糸は100g玉なのでふにゃふにゃぐったりという状態になってもなかなか使い終わらない。

 段数は果てしないし糸は減らないし、とどめにこのくそめんどくさい編み方……もうこれは先を見据えたらたやすく絶望できる仕様というか……


 だが、さすがにこれは諦める気にはならない。必要量である100g玉×20玉をすでに購入済みだからというわけではなく、ここまで編んだらさすがにほどくのはもったいない。というか、ほどく気など起きない。
 それにこのやってられるか畜生めな気分は以前は味わった記憶がないので、少なくとも一度はやってられるか畜生という気分を味わうことなく編めていたのである。なんでだろ。どうやってたんだ自分は。ぜんぜん思い出せないぞ。