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すぐ終わるはずが終わらない

 気分転換に簡単なドイリーを編むつもりだったのだが。
 手短に済ませることができず……

 これは以前の投稿で書いた、フェリシモのレース編みの基礎のキットの作品(3種あるうち最大のもの)である。
懲りずに基礎を | ハチドリの記

懲りずに基礎を | ハチドリの記

 フェリシモの「はじめてさんのきほんのき」シリーズはよくできている、と思う。だがわたしはこのシリーズで失敗する確率が非常に高い。  その理由は「独学でそれなりにできるけれど基礎をきちんと学びたい」という状態でこのシリーズのキットを始めてしまうから。もう独学でやれている時点で一から...

 デザインは複雑ではないし、編み方も難しくない。ただし平素のだらけた態度でやっていれば「バランスをとってきれいに編む」のは難しいので、そこを意識して編むことにした。
 取りかかったテーマはネット編み。3種あるうち最小サイズと中程度のサイズのものは既に編んだが、丁寧にきちんとしっかり編んだので通常よりも時間はかかったと思う。

 まずいつもより丁寧にやったのは、くさり編みの目の大きさを一定に保つことだ。今回のようなくさり編みが多用されるデザインはあまり編んだことがないので、ろくに意識してこなかった。まあ、編んでいて「あ、ちょっと目が大きくなったな」と気がつきはするのだが、よほどひどくなければそのまま。
 しかしネット編みではそれが出来のひどさに直結する。同じ目数なのに長さがバラバラでは、均整のとれた模様など成立するわけがない。

 そして意識したのはもう一点、前段のくさり編みを束に拾って編む際の位置決めである。
 これまでは、束に拾うくさり編みをかぎ針にかけて軽く引いてカーブの頂点をとれば済む話だと考えていたのだが、そうやって編むと。
 なんでか、束に拾って編む部分が左にずれるのだ。何度も試したがどうもうまくいかないので、カーブの頂点をとったらその部分を指ではさみ、束に拾う位置を少し右にずらしたら望む位置に編みつけられた。
 いつもなら「ピン打ちしたら目が動いてちゃんと頂点におさまるだろう」と考えて工夫などしないのだけれど、今回はきっちり編んでいるのでピン打ちの威力でどうにかなるのか疑わしい。束に拾う場合のめんどくささを体感したのは初めてだ。

 おまけに、間違えることなく目の大きさも一定(のつもり)で編んだというのに、段が進むにつれて編み地が波打ってくる。過去最高のくしゃくしゃっぷり。どれだけおかしなことになっているのかを確認すべく半分に畳んでみると、予想をはるかに越えて大変なことになっていた。
 平たいドイリーならば、半分に折ったときの底辺は直線になる。だがいま自分の手元で編み進めているこいつは底辺が110°くらい。そりゃ、くしゃくしゃになるわけだよ。

 以前編んだ別のドイリーの説明に「○段くらいまで編むと編み地がくしゃっとしてきますが大丈夫」みたいなことが書いてあった。だから、正しく編んでもくしゃっとする場合はあるのだろう。今回はそれがゆえにくしゃくしゃになっているのだと思いたい。

 ちなみにそのドイリーは、自分が編んだものは最初から最後までほぼ平たかった。特に不思議には思わなかったけれど、もしかすると、目の大きさが一定じゃないから平たいままだったのだろうか……



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