それでも編んでみたのは、こうするため。
本に載っている「実物大」のサンプルと比較するため、である。 この実物大写真が掲載されているのはこちらの基礎本。
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レース針の太さと糸の太さの対照表に載っている糸でこのモチーフを編んだものが実物大で載っているのだ。0.9mmと1.0mmのどちらを使うのか明確ではない糸がけっこうあるので、あくまでも目安だが。
で、エミーグランデを1.75mmで編んでみたものを重ねてみると。
やや大きくなったけれど、少なくともこの本では、ぎっちりがっちり全力で力を込めて編まねば実現できそうもないゲージは必要としていないらしい。 フェリシモのキットの場合、指定の完成サイズが4.5cmに対し、自分の手加減で編んだものは5.5cmつまり1.2倍。他方、この基礎本の実物大写真と自分の手加減で編んだものは縦・横は同サイズ。ただし自分の編んだものは一部が歪んでいるので部分的に大きめ。
なんだか……予想していた以上にほっとした。
一応、自分のレース編みに対する基本姿勢は「本やパターンに載っている完成サイズはわりとどうでもいい」というもの。でもフェリシモのキットのゲージは自分の手加減とかけ離れすぎていて、さすがに少し悩んだ。指定の太さの糸と針で編んだのに1cmも大きくなったので尚更だ。
こんなにきつく編むのが普通なのであれば、必然的に模様にも影響が出るだろう。今はまだ手本よりもできあがったもので満足できているが(つまり手本と異なっていたとしても、できたものが気に入ればそれでOK)、手本そっくりにつくりたくなったとき、「自分にとってはあまりにきつすぎる『普通』のきつさ」で編めなければ、手本通りの仕上がりにならないのでは?
が、そういう不安はやっと消えた。少なくともこの基礎本に載っているサイズは、自分なりの手加減でだいたい近い大きさに編める。
本によってはゲージがえらくきついものもあるというが、さすがに基礎本でそんな極端なゲージを採用するはずはない、と思う。初心者の大半が「いくら編んでもこの大きさにならない」と悩んでしまうような本は基礎本として不適格ではないだろうか。
まあ、もちろん、大部分の初心者が悩んでしまうことを想定せずに無責任に出版されている本かもしれないし、著者は一般的なレース編みの基準よりゆるい手加減で編んでいるかもしれないし、つまり自分の安心は的外れだという可能性はゼロではない。が、ゼロではないが、ゼロかもしれない。
とにかく正解はわからない。でも自分が滝汗をかきながら力を込めに込めて糸を引っ張って編まなくてもきちんと指定通りのサイズになりそうな本が少なくとも一冊はある、とわかっただけで充分だ。
やはり基礎はこの本を頼りに学んでいくことにしよう。まだフェリシモのキットでは方眼編みのパターンがふたつ残っているが、いったん中断。基礎本の方眼編みの部分が終わったら、キットのパターンを編むことにする(もちろん指定のサイズは無視)。
もっと早くこの基礎本の価値に気づくべきだったな……編み物の基礎本とは絶望的に相性が悪いので、レースの基礎本にもあんまり期待していなかった。
「かぎ針編みの基礎本よりも丁寧だな」ということだけはわかっていたのだから、その時点で「他のところも丁寧かもしれない」と考えて読み込んでおくべきだった。
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