割り出しについて調べていてどうにも納得がいかないことがあった。
数字の並んでいるところはいいのだが、「○段平」という部分についてである。
どういうわけか、調べた限りでは揃いも揃って「合計が合わなくても気にしなくてよい」という結論。
いや、ちゃんと意味があるから数字が明記されているんじゃねえの……
というモヤモヤがずっとあった。
編み物はある程度の適当さを備えていると理解してきたけれど、ここは納得できない。適当でいいなら○段平などと数を指定せずに「指定の段数まで編む」って書くんじゃないか?
調べ方の問題なのかなんなのかと悩み続け、ようやく解決したのは「毛糸だまの読み方指南」の説明によってである。
ほんと、こういう内容の理論書的な基礎本を出版して欲しいと思う。
といっても明確な説明がされていたわけでは当然なくて、詳細編み図の段数を数えて注釈と突き合わせて理解した。
要するに、たとえば「3段平」であれば3段を増減なく編むのだが、そこには「最後に増減をした段」も含まれるのではないか、と思えてきた。
「3段平」の直前の指示が「2目減らす」であれば、「2目減らす段(1段)+増減なしの2段=3段平」という論理なのではないかと。
なので、こういう指示を編み図に書き起こしたとして、
いま書いたことをまとめると、こういう注釈がつけられるのではないかなと。
図には「○段平」以外の注釈までついてるけど。
そもそも「平らに編む」っていうのは、編み図を横にして増減を山や谷に見立ててみたらわかった気がする。増減がない部分を平地、つまり「平ら」と捉えればいいのでは。
先の図でいうと、2段は増減がないのでもちろん平地。
その直前で2目減らす段(1段)は、減らすことによって最終的にあとの2段との段差がなくなる。
だからここも平地にカウントするので、赤線部分が平地の合計すなわち「平ら」の合計。
というのが「毛糸だまの読み方指南」の詳細編み図と注釈から導き出された結論。合っているかどうかは知らない。でも理屈としてはおかしくない。嘘じゃね? でたらめじゃね? と思うが筋が通る。
いま編んでいるセーターもこの論理できちんと筋が通ったので、現時点では、わたしのなかではこれが正解ということになっている。
が、他のものだとどうかなという疑問はもちろんある。ひとつのケースだけで真理だと判断するほど浅はかではないつもりだ。ましてや自分で解釈した結果の論理なのだから、「正しくないけれど何故か矛盾がない」という罠にはまっていないとも限らない。
ひとまず今回のセーターはこれでいいが、別のものを編む際はまた検証が必要。
我ながらしつこい性格なのは承知している。それはいいんだ別に。長年自分をやってきたわけだから。
でも、仕事でExcelでややこしい表を作ったり、それを図版にしてPowerPointで解説したりということをさんざんやっているというのに、なんで仕事をしていない今の時間に至っても同様のことをしているのか。
しかもできあがった図版はやっつけ感が満載。意味はわかるが雑。説明として不親切。そういう出来に腹が立つし、そんなことで腹を立てている自分にこれまた腹が立つ。ほんともう仕事以外でExcel使うのやめないと……
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