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アルネ&カルロスの動画をすべて観るチャレンジ #11

©Arne&Carlos
 今回はイースターエッグ。
 なのだが、アルネが着ているセーターが気になってしょうがない。襟がおもしろい。これ、うしろ身頃がやや前に出るような仕立て方なのかな? 襟のうしろ側が飛び出しているように見える。丸襟のうしろがちょっとスースーするのを防げそう。

●How to knit Easter eggs - by ARNE & CARLOS


 イースターに馴染みはないが、なんかこれはかわいいな。大きさもいろいろ。
 で、またもや小さな輪編みを長い5本針で。本当にこれは慣れなのだろうな。逆に短い棒針だと編みにくく感じたりするのだろうか。

 今回の編み図はブログにはあがっていなくて、もしかすると販売されている方の編み図に載っているのかも。でも動画でまるっと確認できるけれどいいのかな。

 1段目は作り目で、この図は棒針1本につきの図だから他の3本でも同じように編むので、合計4回繰り返しますよ、と解説。ここまでは初心者にわかりやすい。

 で、増やし目の段。
 3目の次の段で4目に増えているこの段は「表目2、増し目、表目」と編みますよ、との説明。

 この説明だと1目余ってしまうような気がする。まず1・2目めは棒針にかかっている糸をそのまま編んで、次に下の目から拾うなり、渡り糸を拾うなりして増し目を編んで、それで棒針にかかっている糸を編む。
 ……あれ? 棒針にかかっている糸は前の段の目数と同じだから、余らないのか。
 わたしは未だに編み図と編み地と棒針にかかっている糸をうまく照合できないので、図って難しいなと思う(これから編む段はまだ存在していないのに、図では存在しているので、何を見るべきか混乱してしまう)。そのくせ簡易編み図を詳細編み図に書き起こさないと編めないわけで、自分にとって最善の方法というのがわからない始末だ。

 話を動画に戻して、ここ(端からひとつ内側)で増やしますよ、と棒針の先で図を指し示しながら説明。
 この説明でカルロスが棒針の先で斜めに示したラインがわかりやすい。増えた角にある目が増やすところ。そうか。なるほど。こういう説明だと明快でいいな。でもそこに記号を書き込まないのはノルウェー式なんだろうか。

 増やし目のやり方は、下の目の片側を持ち上げる方法。なんとなくだが、海外の編み図で編む際に増やし目・減らし目の方法の指示がないときは、その国の一般的な方法を知らないと却って迷うのではと思っている。
 で、わたしの場合は「ノルウェーの一般的な方法=アルネ&カルロスが説明している方法」になりつつあるのだが、じゃあ日本の場合はどうだというと……わかんないかも。使い分けの情報がいろいろありすぎるし、日本ならではのセオリーを知らないと選べない。そこが難しい。

 減らすところは、増やす場合のような図で明快に説明するということはなくて、「減らすときと同じように、最初に表目、それから次の目で減らしましょう」と。
 最初の減らし目を編んだときに「前の段のこれとこれを一緒に」と図を示してくれているような、いないような感じだったけれど、1段編んだあとの説明の際は減らし目をする段の目を指し示していた場面があったので、わかりにくくなってしまったかも……。編み物に長けた人でも、意外と図ってややこしいものだったりするのかな。

 アルネは「どう書かれているのかがわかれば、あとは図を見るだけで編めるから簡単だよ」みたいなことを云っているような気がするのだが(英語力……)、そうかなあ?
 図の各段には最終的な結果(その段を編み終えたときの状態)が記載されているので、いま編もうとしている編み目(棒針にかかっているのは前段の状態)に対してどこでどうするのかがわかりにくい。
 次の段でやる操作は、前段の図に書き込まれているとわかりやすいんじゃないかと思ったりする。でもそうなると図が大変に煩雑になるな。

 編み上がったら、ぬれタオルとアイロンをかけてからduplicate stitchですよ、とカラフルな編み図が出てきた。編み上げたイースターエッグにメリヤス刺繍をするようだ。「5色で編むのは大変だから」という理由らしい。綿を詰めてから刺繍をするとのこと(ちなみに詰め物は、フェルト化する場合はウールではなくアクリル綿の方がいいとのこと。ウールだと元通りにふくらまないそうだ)。
 メリヤス刺繍をする他の理由として、スリッパの編み方で説明されていた通り、フェルト化したあとに馴染みすぎて埋もれてしまうのを防ぐためというのもあるそうだ。でも編み込むのが決して駄目というわけでもなく、まあこのへんは好みに合わせて適切な方法を選べばいいみたいだ。

 ノルウェーでは、色とりどりのイースターエッグで春の訪れを感じるという。空気のぬるさやにおいで春を感じる身としては、能動的に季節を感じるということをしていないんだなと気がついた。