編み物に関するいろんなサイトやブログに目を通していて、ひとつわかったことがある。
このタイプのステッチマーカーは人気がない。 正式名称がわからないので、とりあえず以下のリンク先に従い「クリップ型ステッチマーカー」と呼ぶことにする。
わたしが見かけた限りでは、不人気の理由は「外れやすい」に尽きるようだ。実際、画像や動画で見かけるものは以下のようなロック式のステッチマーカーや目数リングなどで、クリップ型は……たぶん1回くらいしか見たことがない。
だがわたしはクリップ型が大好きというか、ええと、うん、大好きである。ものすごく重宝している。なのに不人気ゆえか種類も少なく、手元にあるのはまだこのくらい。いや、世に出回っているクリップ型を何種類も集める必要などないのだけれど。
これの何がいいって、付け外しが簡単なことだ。特に外しやすいのがいい。ロック式は先端をいちいち留め具にはめこまなければならないし、外すときも地味に面倒。
付け外しの容易さゆえに「外れやすい」と云われてしまうのだろうが、単に使いどころの問題じゃねえのと思う。セーターのような大きくてかさばるものだと、気づかないうちに編み地が折れ曲がったりするので、そのときにクリップ型マーカーが引っかかって外れるケースは想像に難くない。
しかし最初に載せた画像のように、せいぜい20cm角くらいのモチーフや乳児よりも小さなあみぐるみなどであればそうなる可能性は低い。
それでも外れるとしたら、編み目の大きさに合わないマーカーを使ったり、先の方だけひっかけて済ませていたり、すべりやすい毛糸を使っていたり、といった別の要因によるものだろう。
もちろん、マーカー自体がすべりやすい加工になっていたり、太さは編み目には合うけれど隙間が毛糸に対して広すぎたり、という場合もあるだろう。後者はともかく、前者はマーカーの表面にカッターで格子状の傷をつければなんとかなったりするが。
わたしがクリップ型マーカーを使うのは、主にかぎ針編みのときである。段の最初の目の目印として使う。つまり、編み進めて再びそこへ戻ってきたら外すことになる。よほど大きなものでない限りはマーカーが留まっているべき時間が短いので、すぐ付けられてすぐ外せるという特徴がもってこいなのだ。
ただしそこまで戻る前のところで中断するときは、ロック式マーカーに交換する。短時間なら交換しないのだが、そうでなければ袋やかごに入れることになるので、迂闊にどこかに引っかけて外れる可能性があるからロック式。
最初の方に載せたリンク先には「主に段数マーカーとして使う」と書かれているが(というかクロバーも段数マーカーとして販売しているのか……知らなかった)、わたしは滅多にそういう使い方はしない。段数の目印が必要になるのは「あとで確認するときに必要」という場合、つまりそれなりの長い時間そこに留めておかねばならないので、ロック式マーカーを使う。
ほんのちょっとの間だけ目印が必要になる場合もないわけではないのだが、そういうときはなぜかクリップ型マーカーが毛糸の太さに合わないのだ。
なのでロック式マーカーをひっかけるだけにして使うのだが、U字の片方が留め具になっていて重さのバランスが取れないのか、よく落ちる。なのでいちいち留め具に先端をはめ込む。地味にめんどくさい。
だからもう少しサイズ展開が欲しいところなのだが、大きいものはともかく、現行のよくあるサイズよりも小さい(細い)ものは耐久性の面で難しいのかもしれないな、と思う。でも太い毛糸用のサイズもないのは、もしかしてあんまり売れていないからなのだろうか。
というか、「段数マーカー」として出回っているのであればそういう用途に使うのが普通なんだろうし、でもそういう使い方だと外れやすいわけで……あれ? 製造元が想定していない使い方してるのかわたし?
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