平編み(往復編み)の際の裏目で編む段の、最初の目が必ずゆるくなる。それが嫌で最初の目だけ糸をきつく引いて編んでいたのだが、そうすると目がおかしくなっているようだとセーターを編んでいるときに気がついた。
これじゃわかりにくいか……薄茶色の段のすぐ上のこげ茶の段の端が、なぜか半目だけ薄茶の毛糸になっている部分。薄茶の段の1段目も、端の半目がこげ茶になっている。 これが裏目の段の最初の目で、糸を強く引いたら何故かこうなってしまった。いや、何故かって糸を強く引いたせいなわけだが。
半目だけ色が違っていたおかげで、セーターのとじ部分のところどころで下の段の色が見えてしまった。
それが今回のノースリーブはこうである。
こっちはこげ茶一色なので比較もくそもないか……とにかく、今回はこれまでの糸を強く引いて最初の裏目を編むのではなく、別の方法で糸を強く引く方法にした。ちょっとした工夫なのだが、どうやらこれでまともに編めているらしい。なんか、しましまじゃないから説得力ぜんぜんねえな。 ともあれ、裏目の最初がゆるまないようまともに編む方法を知った意味は大きい。次にまたしましまの何かを編んでとじる際に、もうちょっときれいにできそうな気がする。
この方法は以下の本で知った。
以前、本題とは違うところが気になりすぎてだらだら書いたあの本なわけだが、ためになる部分はいくつかあったし、こうやって実践していることもある。
ちなみに知人に「こういう本を読んだのだけれど」という話をしたら、「アメリカ流のユーモアなんじゃないか」と。なるほど、そういう捉え方もあるか。
ますます読むのが難しいじゃないか……。
というのもわたしはかつてニーチェの『善悪の彼岸』を読んだときに、どこまでが本気でどこからが冗談なのかがわからない、という理由で読むのにかなり難儀したことがあった。書いてある文章の意味はわかるのだけれど、本気でそう思っているのか皮肉なのか?と。
だからユーモアというものを理解するのが難しい。わかるときはわかるのだけれど、まあ、しょうがないか。
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