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羊と老婆に引っかかる

2024/08/252
 昨日の投稿に載せた毛糸は、こういうキットの一部。
 何かで見かけて少し気になっていた作品で、難しそうに見えるが技法としては難しくないらしいとわかり(実際やってみないとわからないが)、どうしようかなと迷っていた。

 ※英文パターンはこちら
Lenten Rose Cowl pattern by Mari Tobita

Lenten Rose Cowl pattern by Mari Tobita

The cowl is worked in the round in



 わたしは寒さにめっぽう弱く、冬はたいていマフラーをきっちり巻いて外出する。ここ数年は極端に髪を短くしているのと、顔も寒さを感じるようになってきたので、鼻から首にかけてしっかり防寒できる巻き方を探しているところだ。
 完全に防寒具として使っているので、巻かなくても寒さに耐えられる気温であれば使わない。どうしようかなと迷うくらいの気温の場合は、タートルネックを着たり、いつもより速く歩くことで体温を上げて済ませたりする。

 そんな人間にとってカウルやスヌードというのは、使いどころがない。いや、ファッションアイテムとして使えばいいのはわかっているのだが、わたしのような野暮天にその方面のセンスはない。
 隙間だらけだから大した防寒もできないこいつで何ができるのか。日本語パターンと毛糸のセットの画面を見ながらそんなことを考えていたわたしの目にとまったのが、この毛糸のラベルだった。
 羊の面構え……
 何こいつ。と思った。これはどう形容すればよいのか。まあ、変というか妙な顔だ。羊ってこんなだったっけ。

 どうにも強烈な印象だったので、つい買ってしまった。カウルを編むためか、この毛糸を使うためか。どちらが動機なのかは今でもわからない。わからなくてもいいけど。もう買ってしまったし。

 羊に目を奪われて気がつくのが遅れたが、隣の婆さんもなかなかあれである。婆さんの髪形がこうなのは洋の東西(この毛糸はポルトガル製)を問わないのかという軽い驚きとともに、表情がなんとも。

 と、まじまじと眺めていたら気がついたことがある。口の位置だ。
 以下の画像のように、ピンクで色をつけたところが口なのだと思っていたのだが、
 よく見たら違った。
 まあ、どっちにしろインパクトありすぎな表情なのは同じか。

 黒い毛糸のラベルはこんな感じ。
 首に毛糸をかけるのはポルトガル独特の編み方だったような。他のデザインのラベルがあれば見てみたいと思わせるような毛糸である。