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着るもの3作目完成

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 人生3作目にして父親に贈る半袖プルオーバー完成。

 なんとか夏のうちに編み上がった。所要期間2か月。ほんと焦っていたというか急いでいたというか。
 自分のものなら冬に完成させて「来年の夏に着よう」となってもいいのだが、その来年が来なかったら後悔どころの話ではない。夏が来るたびに「あの夏にもっと頑張っていれば」と自分を責めるだけで済むかどうか。
 いや、自分のだったら自分が死んでいるわけで後悔もくそもないからいいんだけれど。
 でも他人のはな。

 ネットに入れて洗濯機のおしゃれ着モードで洗って干して、身丈は3cmほどのびる程度で済んだ。これが適正な値かどうかは不明。というかそもそも父の体型に合うか不明。いや父の好みかどうかがまず不明。昭和の爺さんが着ているラクダの肌着に模様いれたみたいなデザインだし。念のため検索したらバカボンのパパが着ている肌着がまさにこういう襟元だった。
 ……どうしてこんなに自虐的になっているのか謎だ。

 気を取り直して、うしろ側。
 今の自分の技量でこんだけ編めれば充分だろう。ちゃんと外に着ていけるものになっていると思う。

 それにしてもまだ不安がいろいろだ。
 いや、急にこんなもんを渡されたら、父も不安になったりして……