ボタンで留める服を編むというと、何かの動画で見た広瀬先生の「ボタンは編んでいる途中に買っておくべき」という言葉を思い出す。「もし欲しいボタンの数が足りなくても、編んでいる途中だったらボタン穴の数を調整できるから」なのだという。
なるほどな、と思った。確かにそうだ。
が、いざ自分がボタンのある服を編み始めたら、「ボタンどうしようかな」と考えたのはかなりあとの方。
ボタン穴を編むときは編み図に腹を立てていたし、襟の終わりが近づく頃には「これ洗ったら縮むのか、それとものびるのか?」という疑問がわいて、「洗ったあとのボタン穴に合ったボタンを探そう」という結論に。
理に適っていると感心した話、まるっきり役に立てていないじゃないか……
でもボタンの買い方はきちんとできたと思う。おつかいができたレベル同然の戯れ言だなと書いていて思ったが、30歳くらいの頃なら「直径何センチの何色のボタン」という目的のみで手芸屋に行っていただろう。
しかし今回はサイズの合うボタン(家にひとつしかなかった)と、スワッチを持って出かけたのだ。
結果として、あれこれ迷いながらも色やサイズの合うボタンを買うことができた。 売り場にあるボタンをスワッチに合わせながら色をみて、見当をつけたらスワッチの糸端に結びつけたボタンを重ねてサイズや厚みを確認。
たかがそれだけ、と思わないでもない。でも雑な自分にしてみればかなりの進歩だ。実際、スワッチに合わせてみなければ判断ができないボタンがいっぱいあったのだ。
というかなんでボタンというか色ってこんなに難しいのだろう。合っているのかいないのかさえ判断できないものもあり、自分の感性の貧しさをどうしてくれようか。
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