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手に取って物色

 この2日くらいの間、在宅で仕事に過度に集中するあまり、他のことをする気力が残らなかった。不真面目ながらも自分のやるべきことはきちんとやる性格なので、たまにこういう極端なことが起きてしまう。やる気がでないときは何やってもまるっきり集中できないというのに。
 今週は仕事をする日が4日しかなかったが、なぜか6日くらい働いた気がする。いや、今月は残業時間が5日分以上の労働時間に相当するから疲れて当然か。すべての土曜日と祝日1日がパー。なんか腹が立ってきた。

 それでやっと訪れた土曜日。いつもは休日の半分か3分の1くらいは寝たきりという悲惨な状況なのに、今日は午前中に荷物が届くので8時前に起きた(人して当たり前なことを珍しいことのように書かなければならない現実が辛い)。朝ごはんのあとは靴下のかかとを編んだり洗濯をしたりしながら荷物を待ち、昼前に受け取ったあとは近場の手芸のワンダーランドへ。いやワンダーランドってサンキなんだけど。
 手芸屋の閉店が続くようなご時世だが、ここはいつ来ても(といっても土日しか来られないが)それなりに人がいる。ただし毛糸のコーナーは、まだ幾分涼しくなってきた程度の時候のせいか人影はなし。おかげでのんびりと毛糸やら何やらを物色できた。

 目当てはエブリデイなんとかである。なぜ「なんとか」なのかというと、毛糸の名前をきちんと覚えていないわけではなくて、同じシリーズの毛糸が何種類かあるからである。そしてサンキに置いてあるのがどの種類なのかわからず、しかし探しているのと別のシリーズであっても試しに買う予定だったので「なんとか」と表現したわけだ。

 種類は覚えていないがあのへんに置いてあったはず、と一直線に歩いていったら記憶は正しかった。しかもブランケットに使うならこれかな、と目星をつけていたエブリデイアルパカの白と黒がある。
 なぜこのアルパカに目星をつけたかというと、黒が真っ黒ではないからだ。ブランケットの作者も少し白が混じったような黒を使っていて、まあ真っ黒であればそれはそれでパキッとした印象になると思うのだが、できれば似たような毛糸を使いたかった。
 また、作者のブログで写真を何枚も見ているうちに「真っ白がいいのか、生成りがいいのか、いっそ薄いグレーがいいのか」と迷ってしまった。黒が真っ黒でないなら、白よりうっすらグレーの方が馴染みがあるようにも思えてくるし、どうしたものか。
 だが店頭にはアルパカのグレーもあったので黒と合わせて比較するということもでき、手に取って確認できるって本当に便利だな、と実感した。
 試してみた結果、白と黒の組み合わせで良さそうだという結論になり1玉ずつ購入。100g250mというのはソリッドの方で、このアルパカは100g300mだというから少し細い。でもまあ、ブランケットなので融通はきく。ゲージをとって小さくなりすぎそうであれば、模様を足して調整できるだろう。さすがにそのくらいは自分でもできるはずだ。

 アクリル80%なので手触りに不安があったが、触ってみても違和感はない。Opalよりもフカフカした感触で、でも編んだらどうなるか。いや、こんだけフカフカでもっちりしているんだから、そう悪いことにはならないんじゃないか?
 ともあれ早いところ編み図を購入してゲージを編んでみよう。