編集

またもや基礎本にキレる

2025/01/302
 久々に、「ほんとにそうなの? 違わね?」と基礎本に喧嘩を売りそうになった。
 最終的には推察によって結論を出して無事に結論が出たのだが、これまた「推し量らないとわからない基礎本ってなんなんだよ」と思い出すだけでちょっとはらわたが煮えくり返る(ちょっとか?)。

 なので書いて忘れることにする。忘れたい。思い出すだけでまたかよと腹が立つ。いや、それとも自分の読解力がぽんこつなのか。それなりにややこしい本を愛読しているけれど実用書は別種の読解力が必要なのか。くそー。


 いま編んでいるプルオーバーには「棒針編みの引き上げ編み」で編むところがある。かぎ針では編んだことがあるが、棒針では初めて。
 そんなわけで久し振りに基礎本を開いて調べてみたのだが、釈然としない。
 今回編むのは裏編みの引き上げ編み。「裏引き上げ目」と本には書いてあるが、記号は編み図にあるものと同じなのでこれで問題ないだろう。

 でも問題があった。

 裏を見て編む部分の説明はわかった。「目を編まずに移して、糸をかけて、次の目を裏編み」。承知だ。でも表を見て編む部分の説明がわからない、というか、納得できなかった。
 文章は「前段でかけた目と移した目を右針に移し、糸をかけてから次の目を表目で編む」とある。
 でも図をみると、移した目の右側に糸がかかっているのだ。

 ぜんぜん釈然としなかったが、仕事で疲れていたので(また無茶な丸投げされて長時間労働コース)文章に従って編み進めてしまった。裏編みと同じ手順というのも覚えやすかったので。

 その結果。
 これでいいのか?と悩む仕上がりに。
 慣れないだけかもしれないけれど、引き上げ編みの最後の段を編むとき、下図にあるような「すべらせた目が中央にあり、かけた糸が目の両肩にかかる」というかたちにならなかったのが気になった。
 裏編みの引き上げ編みとはいえ最後の段は表を見て編むから、表目を編むように編んだのがまずかったのだろうか。
 いや! たとえ裏目で編むとしてもそもそも糸のかかり方はこんな感じじゃなかったぞ。文章と図が合っていないように感じた部分を編む時点でおかしかった。すべらせた目の左側にかけた糸があり、しかもそのせいで普通の目とかけた糸の区別がつけにくかった。

 というか、図と文が合ってないのはなぜなんだ、と既に手遅れになってから本を凝視してみると、表編みの引き上げ編みの説明は要約すると「糸をかけて、目を編まずに移して、次の目を表編み」だった。

 え。

 裏編みの引き上げ編みでは、表をみて編むときは「目を移してから糸をかける」なのに、表編みの引き上げ編みは「糸をかけてから目を移す」なの? なんで? だって裏をみて編むときはどっちの引き上げ編みでも同じなのに、なんでここだけ違う?

 というか引き上げ編みの3番目の手順の説明、最後の行の「表目」と「裏目」しか違わないって、コピペしてそこだけ直したとかなのかもしかして。
 どう見ても下の図(裏編みの引き上げ編み)、糸をかけてから目をすべらせているだろうよ。それともこの図と文章から「目をすべらせてから、すべらせた目の右側に糸をかけて次の目を編む」とかそういう解釈をしろっていうことなんだろうか。
 でも普通、「目をすべらせてから糸をかける」という動作をすると、かけた糸はすべらせた目の左側にくるもんじゃないのか。

 出版社のサイトで調べても、この基礎本に訂正はないという。そうなのか。自分の日本語の理解の仕方がおかしいのか。日本語しかできないのにこれからどうしよう。