両立できない趣味を持ってしまったことは今更どうしようもない。どちらか一方にしろと云われても無理。
だから、「編まなきゃ」とか「読まなきゃ」という焦りを持つことだけはやめよう。夢中で本を読んでいるときは存分に没頭すればいいわけで、頭の片隅で「編みかけあるんだよな、編まなきゃな」などと考えながら本を読む必要はどこにもない。そんなことをしては読書の楽しみが減る。本を読んでいるときはそれだけを楽しめばいい。逆も然り。
で、編みかけ。
とっとと編んでテーブルの上を片付けたいが……本、読みたいしな。 ここから余談。
ブラッドベリの『華氏451度』を読み終えたら靴下(の英文パターンの読解)に取りかかるつもりが、つい他の本に手がのびた。
この世で最高のSF作品のひとつだと思っている本。半分くらい読んだら2時だったのでいったん寝て、朝になったら仕事の小休憩や昼休みに読んで、という具合。物語に引き込まれてつい速く読んでしまった。 昔からおもしろい本は速く読んでしまうので、ちゃんと丁寧に読もうとしては途中からまた速くなってしまい、結果的に何度となく読むことになる。おもしろければおもしろいほど本を充分に味わえていない感がある。まあ、半ば斜め読みになってしまってもおもしろいことに変わりはないのだけれど。
今すぐ読み直しても丁寧に読み通せないような気がしたので、……次の本を手に取った。
読み終えたら今度こそ靴下のパターンの読解をするか、編みかけを少し進めるつもりだったのに、読み惜しんでいた本が視界に入ってしまってはどうしようもない。それがわかっているなら本棚の前に立つなという話だが、本は本棚に戻さなきゃいけないし。おもしろい本ばかりが並んでいる本棚に。棚を見ずに戻すという芸当もできないし。 いつ編み物できるのかなー。
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