編集

足りないかもしれない

 本には必要量が1.3玉と書いてあったので、2玉用意したのに。
 芯のボール紙が見えてきた。現在、うしろ身頃の模様が終わって、前身頃の模様はまだ半分もいかない。袖の模様もけっこうな幅と段数だというのに、ぜんぜん足りないじゃないか。

 指定より太い棒針で編んだのがまずかったか? でも、それで指定の目数を編んだら指定の幅になったんだよな。
 いや、段数は指定の段数より少ない状態で指定の長さになったから、横方向のゲージは合っているけれど縦方向のゲージがゆるいということか。
 それだけでこんなに足りなくなるものなんだろうか。

 考えてもよくわからない。となれば、どうやって解決するか。

 残念ながらこの色番は廃番。ぎりぎりで買えたのは奇跡だったのかもしれない。でも足りなくなっちゃったわけで、ならば似ている糸を探すか、同じ種類の別の色でどうにかするか。

 といっても、似た糸を探すのは難しいよなあと思った通り、「毛糸 ラメ 金」というひねりのないワードで検索してすぐに諦めた。もうちょっと頑張ればいいのに気力が出ない。
 まあ、こういう糸は実物と写真でだいぶ違って見えるような気がするし、週末にサンキに行って探すしかないか。

 そうでなければ、同じシリーズの別の色でなんとかするしかない。でも似たような色なんてあったかな、というか、そういえば。
 向かって右の作品を編んでいるわけだが、左の作品の思いっきりクリムトな模様を袖に使うというのはどうだろう?
 ……それなら身頃の裾もそうした方がいいよな。ちぐはぐなのは悪くないけれど、この案はちょっと落ち着かない気がする。

 やっぱり同じ模様を別の色にしよう。左の作品で使われているのは黒・グレー・白。さてどれがいいか。
 身頃の色は左右どちらも同じ色なので考えやすいが、けっこう迷う。裾は黄色の強い金だから……白は浮くな。グレーはこの地の色だとぼんやりしそうだ。やっぱり黒か。

 メーカーの商品ページを見てみると、黒はある。が、黒すぎる。裾はキラキラなんだから黒もキラキラの方がバランスが取れるのではないか。いや、いっそこないだのチュニックで使った色はどうだろう。

 ぎりぎりまで使ったので残りはわずか。とりあえず棒針に巻いて編み地に合わせてみた。
 編み地がフリル状態でしかも端のほんのわずかな面積では、何もわからん……
 あっそうだ、スワッチあるじゃん。ついでにいま使っている糸も合わせてみよう。
 スワッチ便利だな。
 それはいいとして、これでも正直よくわからん。が、真っ黒よりはキラキラしている方がよさそうなのはなんとなくわかった。ただ、もっと黒が強いキラキラな色もあるんだよな、このシリーズ。どっちがいいんだろう。黒すぎない方がいいのはわかるが……迷う。