なんでそうなったのかはわからない。これらの言葉とその意味を知ったときのことを覚えていないのだからわかるはずがない。
ちなみにわたしは文字をいつどうやって覚えたのかさえ知らない。親から教わったのだろうと勝手に思っていたが、母によれば「いつの間にか読み書きができるようになっていた」のだそうだ。
わたしは長子なので「子供はそういうもの」だと母に誤解させてしまうこととなり、結果、うちに「文字を覚えるための玩具」がきたのは3番目の子供が幼稚園に入ったときだという(下駄箱に書かれた名前がわからず、それで文字が読めないと知ったらしい)。いや待て。ということは2番目も勝手に文字覚えてたってことなのか。
人間はどのように学習するのか、というのは長いこと研究されているが、実際のところはどこまで解明されているのだろう。脳科学の分野も関係するから明確なことはわかっていないような気がする。専門書を読んではいないが、見聞きする限りでは仕組みはまだまだ薮の中という印象だ。
普通に生きているぶんには「理詰めと直感と勘でなんとかする」で間に合うが、でも「どうやれば学習できるのか」がわかれば、いろんなことが理解できるのではないか。あっ、そうなれば人間が賢くなりすぎるから解明できないのか……。
そんなに賢くならなくてもかまわないが、どうやったらこれが解決できるのかがわかる程度には賢くなりたいと思う。
例の市販の手袋を編み進めるとこの写真のようになる。 手首のゴム編みが最後。
編み込み模様は間違いなく写真の上方(つまり手首)を上にして編んでいると思えるし、ゴム編みは掌から続けて編んでいるように見える。目の判別が苦手なわたしでもさすがにこれはわかる。 ということは、編み始めはまさか指先ということか。
それはさすがにどうかと思い、指は後付けで、人さし指〜小指の付け根が編み始めではないか、というのが次の推測。編み物なんて上下左右どこから編んでもいいんだし、筒に編むなら上からでも下からでもあり得る。
が、それでも指は掌に続くように編んでいるかのような編み目。中指と薬指の付け根で飛び出している糸は、指と掌をとじはぎした糸の端なのかもしれない。どのみち、指は指先から編んでいることに変わりはなさそうだ。
ていうかこれは工場で機械で編んだやつじゃないのかよ。機械で手袋ってどういう順序で編むものなんだろう。ほどけばわかるのだろうが、ほどきたくないしな。 小指の外側で、輪編み特有の段差を発見。
後からこううまくつなげる自信がちょっとない。
なので現在の案。
1. 人さし指・中指・薬指を指先から編んで、必要な長さになったら目を休める
2. 1.で休めていた目を棒針に通し、3本指の状態で数段だけ筒状に編んで目を休める
3. 小指を指先から編み始め、必要な長さになったら2.で休めていた目を棒針に通す
※小指を遅れてつなげることで、小指の付け根に段差をつける
4. 3.を4本指の状態で筒状に編み、親指の付け根の段まで編んだら目を休める
5. 親指を指先から編み始め、必要な長さになったら4.で休めていた目を棒針に通す
6. 5.を5本指の状態で筒状に編み、手首まできたら2目ゴム編みを編む
7. ゴム編み部分の半分を内側に折り込み、ゴム編みのスタート位置でかがる
どうもこの手袋、指先以外で増し目や減らし目をしている気配がない。親指の付け根下の出っ張りすら増やしていない感じ。編み地がのびきっているような部分では1〜2目くらい増やした方がよさそうな気がする。
いやそれより、試しに考えてみた編み方でほんとにうまくいくんだろうか。やってみないとわからんな。
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