編集

難しくて楽しいもの

 まずは現在の様子から。
 全部で12段のうち6段が終わった時点でこれ。これだけでもう充分すぎるくらい楽しいのにまだあと6段もある!と、謎にハイテンションになっている始末。

 編み図はこちら。
[free]100 pieces of crochet_010 | Crochet Kasaishi

[free]100 pieces of crochet_010 | Crochet Kasaishi

お久しぶりの100 pieces of crochet の10作目をお届けします。 なんと、デザインを考えてから1年半も寝かせていたドイリーです。当初は14段だったようですが、編み図の清書をしたら12段になってしまいました。2段分はどこへ行

 昨日も書いた通り、編み方そのものは難しくない。トリッキーな編み方も出てこない。記号の意味するものを基礎本で確認しながらやればたぶん初心者でも編める。
 が、きれいに編むのは難しい。細いレース糸で編むのも難しい。

 そのたった2点の難しさが楽しさに拍車をかけている。かぎ針編みの難しさというものを何ひとつ実感できないままできたが、今回のレース編みは雑な性格や「たぶんこんな感じかな」では乗り越えられない壁がある。
 いや、基本的に「たぶんこうだろ」でいける部分はあるのだが、いつものノリではきれいに編めない。「別に難しくないな」と思っているとすぐさまひどい出来になる。この落とし穴。油断できない状況で編むのがやたらと楽しい。

 真性のマゾかという妙な楽しみ方以外にも楽しいところはあって、それはなんといっても立体感。細いレース糸であるがゆえなのか、引き上げ編みを一周してモリッと盛り上がると否応なく気分が高揚する。
 目を飛ばしてしまわないよう注意が必要なのだがちっとも苦にならない。事前にきちんと目印をつけて準備万端、よっしゃ編むぞで編み地が徐々に隆起していき、目数を間違えることなく編み図通りに一周おわれば、真上や横から眺めてニマニマとご満悦。引き上げ編みに限った話ではなく、長編みだけの段でも一周おわれば端正に揃った編み目を眺めて同様に満足このうえない。1段ごとに繰り返されるこの不気味な行動。ひとり暮らしでよかった。

 ところで、ダルマのレース糸の上についているこの牛乳瓶のフタみたいなやつはなんなんだろう。
 糸端を中に入れてフタしておさえるとか?