今日もレース編みの話。
編みかけが3種あり、手持ちの手袋を真似てどう編むか検証していて、靴下の英文パターン解読も必要で、なのにレース編みに手をつけたという。そうか、これがほんとの編み散らかすってことなのか!と腑に落ちた。
昨年末にたくさんあった編みかけは、順に片付けていって不完全燃焼(何が)だったもんな……今のように、これだけ途中で止まっていて更に追加が生じるという事態こそ、自分の望んでいた「編みかけだらけ」な状態だ。
部屋を散らかすのは簡単にできるのに、なんでうまく編み散らかすことができないんだか。
初挑戦中のレース編みの話に戻すと、意外なことに作り目で少し手こずった。
![[free]100 pieces of crochet_010 | Crochet Kasaishi](https://akikasaishi.org/wp-content/uploads/PXL_20231024_013158551.jpg)
[free]100 pieces of crochet_010 | Crochet Kasaishi
お久しぶりの100 pieces of crochet の10作目をお届けします。 なんと、デザインを考えてから1年半も寝かせていたドイリーです。当初は14段だったようですが、編み図の清書をしたら12段になってしまいました。2段分はどこへ行
この編み図にある通り、くさり編みで輪を作る作り目で編んだのだけれど、いざ輪にしたらどこが穴なのかがわからなくなった。見分けがつかなくなったのだ。
恒例の「たぶんここだろ」という適当さでもっても変なところにかぎ針の先端が入ってしまう。輪を広げてみようにも、糸は細いしくさり編みは4目だけだしでうまくいかない。ほどいてやり直してもちっともうまくいかず、ほどいた糸がうねっているのがよくないのかとも思ったが、うねりを取るより編みたいし、うねっていない部分から編み始めるのももったいない。
適当な性格に加えてめんどくさがりという救いがたい自分は今更どうしようもないので、こうした。
くさり編みを輪にする直前に別の糸を引っかけて、穴に通るようにしたのだ。こうすれば、糸を目印にしてかぎ針を突っ込めば問題なしである。 こんなアホな真似をしている人間などいるのだろうかとさすがに思ったが、背に腹は代えられない。誰にも迷惑はかからないし我が身を削るわけでもないし不衛生でも不道徳でもないし。ただ、変なの、と自分でも思う。
わたしは「ちょっと編んでみたかった」という出来心で編み始めたものはたいてい、目数はわりと気にしないで編んでしまう。ちょっとした気持ちで編むくらいなので、数えながら編まないと間違えてしまうようなものはあまりないのだ。手元にある編み目に従って編んでいけばそれできちんと帳尻が合う場合がほとんどである。
だが今回は何度も書いているように、雑にやっているとうまくいかないレース編み。
実際、前段の長編みに引き上げ編みを編みつける(という表現でいいのだろうか)ときにふと数えてみたら、目数が合わなかった。
前段は確実に間違えていないのになぜだ、と引き上げ編みをほどきながら確認したら、引き上げ編みを編みつける際に長編みをひとつ飛ばしていた。糸が細いので編み目自体も小さいし、みっしり編んだ長編みに引き上げ編みを編みつければ当然、その部分も密度が上がる。それで見落としてしまったというわけだ。
なので、新しい段を編み始めるときにまず前段の10目ごとに目印をつけるとともに、目を飛ばしていないか確認するために数えながら編んだ。
下部のダルマピンは最後に引き抜く部分の目印で、カラフルな引っかけ式のマーカーが目数の目印である。このマーカーはCOCOKNITSというメーカーのもので、こういう形状のマーカーが大好きなのだがもっと細いものはないか、と悩んでいたときに偶然みつけたもの。
たくさん入っているうえ、目に入れてぐるりと回せば落ちにくいので大変に重宝している。Instagramで見かけたのがたぶん最初で、どこかの毛糸ショップで他のものを買う用事があった際に見つけたので購入した。Amazonでは似たような廉価品があるみたいだが、この丸いケースも真似されたりしているのだろうか。
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こうやって自分なりにレース編みをうまくやり遂げるための努力をしているわけだが、よく読めば別に努力というほどでもないというか、まあ、普通のことか。しかし実感としては、いつも以上に細かく丁寧に取り組んでいる気分なのである。
ということは、逆説的には他の編み物は「細かく丁寧に」な気分でなくても編めている、ということになるのか? ややこしくて必死こいて編んでいるときでも別に丁寧じゃないというか、注意は払っているけれど丁寧さとは別というか、……ただ注意深く編んでいるのであって、丁寧にという意識はないのか。
確かにそうかもしれない。レース編みに限らず、もうちょっと丁寧にやらないとだな。
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