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靴下編みの怪

 靴下のかかとを編むたびに姿を変えて現れる謎の生き物。今回ももちろん登場。
 左右並んだ姿はもはや(「恐ろしい生き物」みたいな意味の)クリーチャーとでも呼びたくなるレベルの不気味さ。
 恐ろしいことに、これらクリーチャーが出現した時点で深夜1時だった。夜中に動いたらやだなと思いながら布団に入らねばならないという……
 羊毛フェルトで生み出されたクリーチャーをネット上で目にするたびに「そうなる前に気づくだろ」と思っていたけれど、靴下編みでこんなものを毎回出現させてしまう自分の方がよっぽどだった。編んでいる間はまったくわからないのに、かかとが終わった途端に出現。しかも毎回。編み方をしくじったわけでもないのに毎回。なぜだ。どうしてくれよう。

 もうちょっとマシな靴下編みの怪は、こちら。
 履き口の段差。
 「輪編みは螺旋状」という仕組みを考えれば当たり前なのだけれど、別糸を使ったゴム編みの作り目をすると特に目立つような気がする。これはどう頑張ってもうまく段差を目立たなくする策を見つけられなくて、しょうがないと諦めつつあるが諦めきれない。これはいける、と思ってやった工夫もぜんぜんうまくいかない。

 別糸の作り目では棒針を1mmくらい太いものを使っているので、差が0.5mmくらいのものに替えれば多少ましになるんじゃないか、程度の案しか出てこない。しかも、ほんとに申し訳程度の違いしかないだろうな、とすら思っていたりする。

 あとはもう履き口を折り返すタイプにするしか解決方法はないのでは。
 つまり、ゴム編みを余分に長く編んだ部分を内側に折り込んで、ゴム編みの最終段と作り目をかがって二重にすれば段差は見えなくなる。
 ただしこの方法だと履き口が厚くなりそうだ。また、今回のような全体がゴム編みの靴下で履き口のみを二重にしたら、シルエットが妙な具合になるのではないか。

 ならばセーターのゴム編み部分のとじはぎ方法を応用してどうにかできないか、と悪あがきをして調べてみたけれど、やっぱり解決はできず。

 あとなんだ……(しつこい)
 ゴム編み部分だけ平編みで編んでからとじはぎして、そのあと続けて輪編みでメリヤス編み、とか?

 些細なことなのでどうでもいいっちゃどうでもいいのだが。