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タティングレース練習のつづき

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 とりあえず、つとめて何も意識せずに編んだダブルステッチはそこそこまともになった。
 まともといってもまあ自分比である。でも上を見ればきりがないので、今のところは自分で「これでいいんじゃないかな」と思えるレベルのものができればいいや。表結び・裏結びもひとまず混乱せずに手を動かせている。

 しかしピコは相変わらず。
 ちょっと糸が長いかな、というくらいでやってもコブよりましな程度のものしかできず、やけになって明らかに長すぎるだろというレベルの幅をとったらやっとコブから脱却。しかしその長さが再現できない。
 このくらいがよさそうだと思ったピコの根元を広げてみた。このカマボコのサイズをどうすれば一定にできるのだろうか。指先にペンで描いとくか。あるいは絆創膏をこのサイズに切って貼るか、型紙みたいなものを用意していちいち合わせるか。どれもアホでめんどくさい案だな、我ながら。

 まあ……いいかげん練習すんの飽きたからもうあとは勘でやるか。しくじったらすぐほどいてやり直せば済むし。

 というわけで、練習したやつをまたほどく。何度目だ。
 ふと「芯糸を引き抜けば簡単にほどけるんじゃないか」と思いついたのでやってみたら、ちゃんとほどけた。なんだ、こんな雑な方法でやっても大丈夫なんだな。

 で、雑誌のプロセス説明と図を見ながらようやく開始。
 なんだこの失敗したサザエさんみたいなものは。
 ピコのサイズの不揃いっぷりは相変わらず。が、ようやく「こんな感じかな」というのが掴めてきた気がする。
 いや、ぜんぜん掴めてないだろこれは。
 まあいいや。ピコは大きめにつくった方がよさそうだ、とわかったし。
 この青緑の部分が全部で6個になるように編み進めていくのだが、どのくらい時間がかかるんだろう。完成するまでに腕の動かし方などいろいろ試すことになるので、9月中に完成すればいいかな。

 それにしても、こんな細かいものが結局「適当に勘で」という仕儀になってしまうとは。大丈夫なのかほんとに。