編み物の合間にInstagramの編み物用アカウントを眺めていると、実にいろいろな作品や技法を目にする。ろくに編み物のことなど知らなかったので、最初の頃は驚いたり感心したり、まあ楽しかった。
今でもそれなりに楽しめていると思うが、以前とくらべれば「これを編んでみたい」と思うことはかなり減った。理由としては、「自分が着たい細身のものは自分で設計するしかない」という諦めと(何故ゆるすぎる服の流行が続いているのだろう)、「おもしろそうだと思っても、実際に編んでみるのはレース編みばかり」という現実だ。
つまり、「使いたいものがない」のと「おもしろいけどこれはやらない」がわかったわけだ。それでちょっとばかりレース編みの古い本と70年代の編み物本が増えたりはしたが。
ちょっと……とは…… 最近もこんなものを見つけた。
コンビニやファストフードによくある、カップ入りの飲み物用ホルダー。
わたしはあれがけっこう苦手だ。季節を問わず温かいものしか飲まないので、カップが熱いのだ。いくら断熱効果のある素材であろうと、使い捨てのカップのそれはたかが知れている。そんなわけで、ボトル入りのコーヒーよりましな味だとわかっていても買えない。
しかし、かぎ針編みでホルダーを編んでしまえば問題は解決だ。大した糸量でもないから鞄のなかで邪魔にもならないだろう。
編み図はこれ。

ネット編みのドリンクバッグ
ネット編みのドリンクバッグのページです。
よしよし。難しくないぞ。ハマナカのピッコロで編めるのならソックヤーンでもいいよなあ、と編み図を見ながら考えていて、ふと我に返った。
駄目だこれ。
カップを掴まずに、網状の袋に入れてぶらさげて持つのは確かに便利だ。
でもこれ、何かの拍子につい振り回してしまいそうな気がする。ドリフで志村けんが水の入ったバケツを振り回していたように。
……そこまでアホじゃないつもりだけれど、最近なんだかぼんやりしているので、ついやってしまいそうな気がしてならない。
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