己のレース編みの行く末をしみじみと考えてやや絶望的な気分になってしまったのはともかく、同様に困ったことになっているものはもうひとつある。
誰だこんなおもしろいこと考えた奴…… 今までとは違ったもので練習したいと思い、何かないかと思いながらだらだらとネットを徘徊していたら、また心惹かれるキットが……いや、それもそうなんだけれど、これはいいなというデザインを見つけた。

今年は作りますよ Serwetka Wiosna2025
今年は作りますよん、RenulekさんのSerwetka Wiosna2025。数日前に1-2段目が公開されて、どの糸で作ろうか迷っていたらあれま、もう3段目まで公開されていましたwという事で、今年はコルドネスペシャルの60番で作っていくことに。ちょっと出遅れてやっと1段目( ´ω`)▼参考パターン(ブログ)▼Frywolitki, Tatting, Chiacchierino▼フルバージョンPDF(SHOP)▼Spring Doily 2025 PDF自分の作成中のオリジナルのパターンは、4つ...
記事の1枚目の画像は外周のリング以外のピコが少なくてすっきりしているうえ、デザインもシャープでこれは好み。ピコがたくさん入ったものは見てくれが騒々しいというか、うるさいなと感じるので(つまり大抵のタティングレースがそう見えるってことじゃ……)、なかなか好みだ。
この記事に載っているのは大きなドイリーの中心部分らしい。パターンの販売サイトを見てみたところ、糸の太さは不明だが、直径65cmだって……完成画像もすげえ迫力。密度がえらく高い。はんぱねえな。
それは措くとして、ともあれ中心部分が気に入ったことに変わりはないし、販売されているパターンではあるが作者が自身のブログで目数を紹介しているようだ。

Serwetka Wiosna2025 - Doily Spring2025 - rząd 1 i 2.
画像を拡大しておおよそのことはわかったので、試しに編んでみることにした。それが冒頭の画像。
ブリッジ途中のリングは「このまま進められそうだ」と思って思いつきでやってみた。しかし基礎本を確認してみると、もうひとつのシャトルを使ってリングを編むのが正しい方法らしい。道理で見た目が違うわけだ。が、これはこれでいいや。ものは試しにといって編んでいるのだし、もしもういっぺんやりたくなったらそのときにシャトルを増やすことにしよう。
ここしばらく悩んでいたブリッジの練習にもなるし、ピコが少なくて目数が多いリングはどうやればカチッときまるか考えるのも楽しい。というか編みやすい。外周のリングにはピコがたくさん突っ込まれているものの、他の部分では少ないのでわりと面倒がらずにやれている。
タティングレースをやっているのに何をほざくか、ということを承知で書くと、タティングレース特有の短くて丸っこい円弧はそれほど好きではない。もっと長めで弧がゆるやか、あるいは直線的なものはないか、と思う。なので雑誌に載っているデザイン(最初に挑戦したいくつかのもの)は基礎練習として編んだが、そのあと購入した基礎本に載っているものはどれも可愛らしさがいやで編んでいない。
普通はデザインに惹かれて興味を持つだろうに、なんでタティングレースに興味を持ったんだろう……
まあいいや。
今のところ悩んでしまうようなことは起きておらず、いろいろリンクをたどっていたらピコをごくわずかしか使わないデザインを編む人がいることもわかり、収穫はなかなかだ。
ブリッジは線のように見えるので、たとえば「アジア アイコン 花」で検索すると出てくる画像で、シンプルな線を組み合わせて描かれた花のようなものができそうな気がした。そうなると、いわゆる曼荼羅アートみたいな感じのデザインもいけるのだろうか。
でも曼荼羅アートは好きではない……あっそうだ、仏像の光背ならいい感じのものがあるんじゃ、とだんだん変な方向に思考が向かう。
ともあれ、デザインを線で考えれば好き勝手やるときにやりやすいかもな、と思った。というか、まだろくに編めないのに早くもそんなことを考えている自分の無謀さがおそろしい。しかもまた使い道ないんだぞ、これ。
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