興味がわきつつも「別に行かなくてもいいかな」と思っていた展覧会に行ってきた。

中央アジアの手仕事 ―華麗なる刺繍とジュエリー 広島県立美術館コレクションより―
刺繍はともかく「ジュエリー」には興味がない。だが美術館のInstagramを見ると、ジュエリーというより「装身具」なのだと判明。自分がジュエリーという語から連想するものは宝石なのでどうでもよかったのだが、「中央アジアの装身具」となれば話は別だ。
何年か前にはじめてこの美術館でエドワード・ゴーリーの展覧会を観たが、行くまでの道のりはさんざんだった。知らない場所なので敢えて路線検索の結果に従って電車を乗り継いで行こうとしたけれど、工事中のJR渋谷駅から井の頭線への乗り換えでものすごく苦労したのだ。ただでさえ苦手な渋谷という場所をあちこち歩き回るのは非常に苦痛だった。
なので今回は改めて地図を調べ、代々木公園駅から歩くことにした。自宅が常磐線各駅停車(千代田線直通)の沿線なので、渋谷に行かねばならないときは表参道駅から歩いていたのだが、2駅先で降りればもうちょっと美術館に近いらしい。
結果として、15分とか20分くらいで到着。数年前のあのさんざん迷った時間はなんだったのか。
展覧会は存分に楽しめた。刺繍がぎっしりの敷物や衣類はもちろん、装身具も変わったものが多くて大変おもしろかった。とりわけ、直径10cmはありそうな「ボタン」はまるでドイリーのような模様が描かれていてじっくり眺めてしまった。
また、敷物は(敷物だから当然だが)どれも非常に大きかった。けっこうな面積にたくさんの刺繍が施されていて、見える布地は少しだけ、というものばかり。そんなものを観ているうちに、いま編んでいるブランケットなんて大した苦労じゃないぞと思えてきた。
たくさんのきれいなものを堪能したあとは、ダルマの直営店へ。
DARUMA STORE -Tokyo- - DARUMA STORE
最寄り駅は恵比寿なので、美術館の最寄りである井の頭線神泉駅から渋谷まで行って、そこからJRに乗り換えるのが普通だろう。ただし前述のように井の頭線への乗り換えで難儀したので(今は乗り換えやすくなっているかもしれないが試す気などしない)、美術館から渋谷駅まで歩いてそこから電車に乗るという方法もある。
けれどもどちらの方法をとらず、歩くことにした。Googleマップで徒歩のルート検索をしたら2.1km29分だったので、(自分の場合は)明らかに徒歩圏内だ。渋谷駅に近寄らずに済むルートを選び、iPhoneのマップアプリをナビ代わりにして歩くこと40分くらい。知らない道を歩くのでルート検索の結果よりも時間がかかったけれど、1時間までなら歩くので問題なし。このくらいの距離を歩くのは久し振りだったのでさすがに少し疲れたが。展覧会の図録も重いし。
直営店なので値段は定価。だから、買った……いや、買えたのはこれだけ。 自分の懐事情はともかく、やはり実店舗というのは非常にありがたい。この毛糸を買うつもりで行ったのだけれど、実際に手にとって太さや手触りを確認したり、スワッチで編み地がわかるのは便利だ。
今になって「レース糸や裁縫糸も見てくればよかった!」と気がついた。まあそれはまた今度だな。
展覧会のついでに寄るところはあとひとつ。

アランジアロンゾ東京店 | アランジアロンゾ公式サイト - アランジネット
〒107-0062東京都港区南青山3-14-8TEL 03-5411-1123 From ARANZI ARONZO TOKYOアランジアロンゾは今年で35周年!ただいまアニバーサリーフェアを開催しています。3300円以上お買い上げの方には
ルート検索によれば、ダルマのお店からアランジアロンゾ東京店まで2.2km32分。そこから表参道駅も近いので、帰りは電車で乗り換えなしの1本で済むという、自分にとっては便利な立地である。
途中までは道の広さはそれなりだったのだが、ある地点から急に細いところに入り、自分でも名前を知っているようなハイブランドの店が目につき始めた。それで自分が歩いているのが高級ブランド街だと気がついたけれど、ちょっと寄ってみようという気はもちろん起きない。大枚はたいて服や鞄を買うほどの関心はないのだ。……最後に服を買ったの、いつだったかな。
松濤美術館からダルマのお店まで歩いたときは疲れたけれど、アランジアロンゾまでの同じくらいの距離では疲労感は皆無。在宅勤務でなまった身体が昔を思い出したのかもしれない。昔から、歩くことと文字を書くことは意味もなく楽しいのだ。
そして見つけたお店の看板。
洒落込みすぎだろう……と思った。いや、まあ、アランジアロンゾって昔から色遣いは洒落ているんだよな。絵柄があまりにかわいいので見落としがちだけれど。 小さなお店だが、目移りする余地は無限である。あれもこれも欲しくなる衝動をなんとか押しとどめて、とかげの小物をいくつか購入。そしたらポイントカードはまあわかるとして、レシートまで愛らしかった。
とかげ尽くし……
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