編集

色彩と直感

 ブレスレット作りが止まらない。今のところ手元にある完成品はこの5本(2連のものがあるので見た目は6本)。
 フェリシモで購入したものは今はもう定期便シリーズ(注文すると毎月違ったデザインが届く)ではないようなので、フリマアプリを利用して過去のデザインを調達してはすぐ作り、の結果である。

 で、徐々に「キットじゃなくて自分で好きなように組み合わせてみたい」という欲望がじわじわと高まってきている。
 たとえばこれは、本来なら中央には手前に置いた長方形の金具が入るのだが、練りターコイズのビーズを買ってきて代わりに使ってみた。色を合わせたのでしっくりしていると思うが、無難すぎる気がしなくもない。調和しすぎるのも考えものだな。

 なぜおまえは既存のものだけで満足することができずに泥沼に顔から突っ込もうとするのか、ときつく自分を戒めたい。まあ殴っても云うことなんて聞かないけどな!

 ただし自分の色彩感覚はぽんこつだ。その原因は「頭で考えすぎている」せいではないか?と最近思う。
 たとえば先日のポロシャツのゲージ。
 作り目に使った別糸は、実はポロシャツの袖口と襟の端に細いラインを入れるための糸だ。ポロシャツ用に選んだ毛糸は色のバリエーションがそれほど多くないので、地の色を決めたあとラインの色を選ぼうにも選択肢は少なかった。
 いま思うとラインだけ同程度の太さの別の糸でもよかったのだが、そんな少ない選択肢のなかから選んだ方法は「どの色を入れたらかっこいいかな」という直感である。バランスすら意識せず、ただただ「かっこいいやつ」という。結果、緑色で大正解だった。

 こういう直感を自分はないがしろにしがちだ。
 たとえばこのネックレス。
 かなり前にチチカカ(雑貨屋)で買ったもので、こういう色合いのものを自分でも作ってみたいと思った。が、そのとき自分がやったのは、ネックレスに使われているビーズの色の配置の法則性を見出すことだった。
 そんなものがわかっても、たとえばこのネックレスのような感じで濃い緑と黒をベースにデザインしてみようと考えても、どうすればいいのかさっぱりだ。いま改めて考えてみたが答えは出ない。緑と黒をどこに置くか、というところだけでもう手詰まり。

 頭で考えるのが悪い、とはこのことだ。あくまでも自分の場合の話になるが、ネックレスの全体の雰囲気を念頭において、あとは直感的にビーズを選んで適当に並べていくうちになんとなくまとまってくる。
 このとき、「濃い緑があるから薄い緑も入れよう」とか「黒と対をなす色をアクセントに入れよう」などと考えると台無しになりがちだ。まったくそういうことを考えないわけではないのだが、自分の思考を振り返ってみると、「〜だから」や「〜のために」という意図がどうもまずいらしい。「濃い緑があるから」ではなく、濃い緑があるのを見て「薄い緑」を思いついただけ、というのがうまくいくというか。
 意識しようとしまいと結果が同じになるなら関係ないのでは?と思う。でもなんにも考えていない方がうまくいくことは事実。要するに、自分の行動の理由はいっさい意識せず、本能に沿って心地よく感じるものを選ぶのが最善だ、と思う。

 などと自分の場合どうやって色を選んだ方がいいのか考えてみたけれど、ブレスレットの素材をたんまり買い込んでしまう危険性が高まっただけな気が……