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アメリカ式(非フリッキング)とノルウェー式

2024/03/29
 いま主に編んでいるこれらのものは、すべてノルウェー式で編んでいる。

 元は、というか今も基本の編み方はアメリカ式。指先にひっかけた糸をかけていくフリッキングではなく、指で糸をつまんで針にかけるやり方。
 この方法で編み目がきつくなるわけでもないし、針から手を離しても不安定にはならないし、そこそこの速さで編めるので不満はない。むしろテンションにおいても動作においても糸のコントロールがしやすいので、Instagramなどで同様の編み方をしている人をよく見かけるのは同じ理由なんだろうなと勝手に思っている。

 それでいて何故ノルウェー式で編むようになったのかというと、

  ・大きなものを編むときに手首に負担がかかりそう(もう若くないので)
  ・ゴム編みのときに糸を前やうしろにいちいち移動させるのがめんどくさい

 という点を解決するため。

 アメリカ式でのフリッキングは、糸を手前や向こうに動かす動作はなくならないので却下。
 フランス式は論外。先の丸い針で中空に浮いた糸を引き寄せられる理由がさっぱりわからないし、やはり糸を前後に移動させなければならないし。

 いろいろとキーワードを変えながら検索しているうちに、この動画にたどりついた。

●How to knit - Basics of knitting - by ARNE & CARLOS


 名前こそ何年も前から(クリスマスボールの日本語版が出版された頃から)知っているけれど、まさかこの人たちが北欧の人だとは知らなかった。

 ノルウェー式のいいところは

  ・糸が浮いていないので拾いやすい
  ・糸を向こう側においた状態で裏編みを編める
  ・手をあんまり動かさなくて済む

 というのが主なもので、このほかに、裏編みは特殊なように見えて実は自然な動きだという点がおもしろい。今年の春あたりから頑張って練習し、ようやく無駄な力を入れずにノルウェー式で編めるようになった。

 けれども、編み込みをするときや拾いにくい糸のときはアメリカ式。
 早く編み上げたいときはノルウェー式で、ゆっくりじっくり確認しながら編みたいときはアメリカ式。
 いま編んでいるセーターはシンプルだからすべてノルウェー式だけれど、靴下のかかとは5本針に替えてアメリカ式で編む予定。

 完全にノルウェー式に切り替えなければなければならない理由もないので、妙な使い分けはこの先もつづく。