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編むより大変

2024/03/29
 年内にやっぱりほどき終わらない、このタオルケットになるはずだったもの。

 半ば戒めとして写真を撮ったときからぜんぜん進んでいなかった。

 地味に邪魔だしどうにかしよう、とほどくのを再開しようとするも、糸端探しに手間取る。なかなかほどけないなとしばらく頑張って、編み始めからほどこうとしていたことに気がついた。

 溜め息をつきながら、ほどいては巻き、ほどいては巻き、何をやっているんだろうななどと思ったり。

 大きなものを編むのはもちろん大変だけれど、費やした時間が目にみえるかたちで残るので、疲れはするものの、それほど消耗はしないように感じる。
 しかしほどくのはその逆。
 ほどけば編み地の面積がどんどん減っていくのだから、こちらだって成果が目にみえるわけだけれど、いったん時間をかけたものに対して逆戻りするような時間を費やす、しかも時間をかけた結果として何かが現れるのではなく消していくわけで、とかなんとか理屈をまとめてみようとしたがイライラしてきたのでやめた。

 30分くらい頑張ったけれどやっぱり終わらない。
 あきらめた。

 これまでほどいた分を集めてみた。左端はサイズ比較のために置いたOpalの100g玉。さて残りもこのくらいなのだろうか。

 ほどいた糸は植木の下に敷くマットでも編もうと思う。
 あとメリヤスはぎを忘れないために手順を写真に撮っておくつもりなので、そのための編み地を編むのに使う。
 白い糸があるので、ペンで印をつけるとたぶんわかりやすい写真にできそうだ。

 あとは……

 どうしたものか……

 それよりもまず全部ほどかなきゃならないわけだが、30分費やしてもあんまり進まないうえにひどく疲れてしまった始末。編むより先にまずほどけ、と思う。
 そもそも、ほどいても使い道がろくに思いつかない毛糸を買うってどうなんだ。
 ちくしょう、二度と熟考なしの無計画編みなんかやらないぞ。