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溝に悩む・前篇

2024/03/29
 またもや性懲りもなく靴下を編み始めたわけだが(だって糸が中途半端に残ったから……)

 今回はこいつの話をしようと思う。

 あとこれも。

 段数マーカーと携帯ストラップと目数リング。まあ、要するに編み物をするときに使う目印(編み物で携帯ストラップなんて使わねーよと云う声が聞こえてきそうだ)。
 これがとても便利だというのは間違いない。
 目数が多いとか、引き返し編み(やったことないけど)とか、うっかり見落としたくないことがある場合に、糸の切れ端よりもおしゃれでかわいいものを使うとなんだか楽しい。あれ? いや、役に立つ。

 しかし、楽しい・かわいい・便利に気を取られていると……なぜか編み地に溝が発生したりする。

 たとえば編みかけのセーター。
 初めて編むセーターなのでしくじりたくないがために、10目ごとに目数リングを入れた。
一段70目なんだからせめて20目おきでもいいだろうと思うが、わたしはわたしを信用していない。

 ちなみに、きちんと忘れずに事故防止策を講じられたことに安心しつつも、未だに継ぎ目のない輪の形状のものは「編み込んで外せなくなったらどうしよう」という不安がある。
 考え抜かれた工夫を凝らした編み針の先を切り落としておきながら何をほざくという感じだが、かわいい目数リングを割る利点はないので、編み込まれてしまって割る羽目になるのは嫌だ。

 それはともあれ、この目数リングを使うと何が起きるかというと、溝が発生する。
たとえばこう。

 非常にわかりにくいが、置いた編み針の先にうっすらと溝ができてしまっている。
 このくらいならいいのだが、もしぬれタオルとアイロンの合わせ技でも解決できない溝ができてしまったら、ひとつ編むのに一生懸命にならないといけないレベルの自分のような人間は絶望のあまりおやつが食べられなくなる。


 なんだか今日は文体が変だな……
 このまま書くとだいぶおかしなことになりそうなので、続きは明日。