編み込みリストウォーマーを片方編み上げたら、意欲ががっくり落ちてしまった。難しかったし疲れたし努力の成果も微妙だし、と負の要素が多かったのがいけなかったらしい。とどめは相変わらず棒針編みにつきものの緊張感。これで消耗した。長いこと苦手意識を持ち続けていたわけだから、未だに気楽にというわけにはいかないようだ。
こういうときは他のことをやればいいが、いろいろとタイミングがよくなかったり諸事情があったりで、結局、かぎ針編みをすることにした。
その成果。
和室で撮ったら昭和感が増すのではと思ったが、畳の生活に慣れきっているのでよくわからず。
背景を変えてみる。
よくわからないが、まあいいや。
正直なところ、かぎ針編みのモチーフへの関心はあまりない。できあがったものの用途がぜんぜん思いつかない。
北欧風とかなんちゃら風とかの洒落たセンスで仕立てたバッグなどもたくさんあるが、わたしの目には、昭和40年代の編み物本に載っているモチーフつなぎのチョッキとの違いがわからない。
けれども編むのは楽しい。
編み方に適度な変化があってしかも色まで変えるので、単純だけど飽きないし無心になれる。
ややこしくても緊張しないし頭も抱えないし、なんとなくでなんとかできる。編むのもほどくのもやり直すのも、躊躇や戸惑いもなくさっさとやれる。
加えて、モチーフ編みは平面を埋めるだけではなく隙間もあるので、特に注意せずに編んで、なのに編み図にかっちりはまる結果がでると妙に嬉しい。このへんの楽しさは博打の楽しさに似ているんじゃないかと思っている(ギャンブルその他の博打はやらないけど、人生が博打なので)。
鎖4目で角がきっちり現れた瞬間。いつもはここまで角張らない。
それなりに、というか編むこと自体はかなり楽しい。糸始末もけっこう楽しい。
でも完成品の用途がまったくない。アクリルたわしという道もあるが、毎日の洗い物で洗いにくさにイライラするのはいやだ。
なので、いま編んでいるキットを見つけたときは「これならば!」と飛びついた。これなら使い道がある。ちょっと褪せた感じの色合いも悪くない。
でもこれぜんぶ編んだらまた編めなくなるな。
なんとかならんか、このジレンマ。
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