かぎ針でお馴染の輪の作り目で、初心者にありがちなのがこういうの。
必要目数を編んだら輪の残りがわずか。輪が小さかったなー。
基礎本には「糸端を引き、動く方の輪を引き締める」と書いてあるが
どっちだ、動いたのは。こんなせまいところじゃわかんないよ。
まあこれは輪をでっかくすれば解決する。
正気じゃない空気がぷんぷんだが、こんなに大きくても大丈夫。きちんと中心を締められる。
糸端すごく長くなるけどな。
糸端を引いて輪のどっちの糸が動くのかを確認するのは地味に手間なので、そもそもなんで動かない方を先に引いたら駄目なんだ、と考えてみた。
それで行き着いた対処方法はこう。
指に糸を巻きつけて輪を作るときに、糸端に近い輪に段数マーカーをつける。要はあとから外せればいいので、クリップでも糸切れでもなんでもいい。
やるのはこれだけ。あとは普通に輪に目を編みつけていって、必要な数だけ編む。
編めたら最後の目を編んだ糸をちょっと長く出して、いったんかぎ針を外す。
で、マーカーがついてる糸を迷わず引っ張って引き締める。
ぎっちり締めたら、マーカーを外して糸端を引き締める。
できた。あとはかぎ針を戻し、目を最初の目に引き抜けば作り目おしまい。
最初に輪を作った状態を別の角度で見るとこうだ。
指を外してみると、糸はこうなっている。
そもそもなんで先に「糸端を引いたら動く方」を引くのかというと、この状態だと、糸端を引いたら先に動くのは右側の輪(マーカーがついている方)、つまり糸端に近い方の輪がまず動く。
そんなの当たり前なのだが(遠い方の輪が動いたらそれは見えない何かのしわざだ)、右側の輪を先に締めてしまうと、糸端を引くことによって動かせる余地がなくなってしまうので、遠くにある左側の輪を締めるのがとても難しくなる。
だから、糸端から遠い左側の輪を先に引き締めておかなきゃならない。
でも左側の輪の更に左にある糸は目を編んでいくので、引っ張れない。
となれば、左側の輪の近くにある糸、つまり右側の輪を引いて締めるしかない。
というわけなので、「糸端を引いて動く方を先に引き締める」そもそもの理由は、「あとで糸端を引けばこの糸は動かせるんだから、先に動かない方を引っ張っておこう」というわけだ。
文章にしてみるとややこしいな……。
とにかく簡単に輪を引き締める方法が見つかったので、更にこんなことを試してみた。
輪を引き締める前にさっさと最初の目に引き抜くところまでやってしまう。しくじると大変なので、引き抜いたところ(かぎ針が通っている糸)はアホみたいに大きくしておく。
云うまでもなく、輪のところは大変である。ぐちゃぐちゃ。どっちが先に動くか確認するどころではない。
ぐちゃぐちゃでもよいのだ。マーカーをつけた糸を容赦なく引けばよいのだ。
がっちり締めたのでマーカーを外し、
糸端をぎっちり引き締め、引き抜いた糸もまともな状態に戻した。
無茶をしたように見えるが、裏返してみても異変はない。
一段編んだらこうなる。
裏も大丈夫。二段目を編んだら目が崩壊、なんてことは起きていない。
輪を引き締めると最初の目がわからなくなることは未だにあるので、作り目をする際は必ず最初の段にマーカーをつけていた。
が、引き締める前に引き抜いても大丈夫だとわかったので、今後はこのずぼらな方法でやっていこう。初心者のときに知りたかったな、この方法。いったい何度わかんなくなってほどいたことか。
こういうことを一生懸命考えるのはいいんだけど、サンプルに使ったこの糸はなんだったっけな。何かをほどいたやつだよな。まだほどき終わっていないよな、残りのあれ……
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