昨日の投稿で昭和56年の主婦の友の付録の充実っぷりにひたすら感嘆したが、
2冊の基礎本は大変に立場が危うくなった。
目次をみれば、35ページ(しかも半分かぎ針編みの説明)の冊子には載っていないことがたくさんあるのだが、でも、うーん、内容が正直あれというか、まあその、わたし向きの質ではない。知りたいことだけピンポイントで載っていないとか、説明が雑だとか。わたしにとっては。
とはいえ今後ずっと役に立たないとは限らず、この本があって助かることもあるかもしれない。こう書きながら「今まであったっけ」と思っちゃったりしているが、未来は誰にもわからない。が、自分にとって用をなさない本を持っているのはどうなのか、と5棹の本棚に囲まれた部屋で思う。
自慢じゃないが引っ越し荷物の半分以上が本である。
毎回、「箱いっぱいに本を詰めないでくださいね」と運送屋に云われ、素直に箱の上半分に服を詰めるもすぐに服が足りなくなり、バスタオルやら何やらでどうにかしようとし、更には本の割合を7割くらいまでに変え、遂に軽い荷物がなくなって本だけでパンパンの箱がいくつもできあがる。
自慢じゃないが、毎回こんなである。
そして残念なことに読まない本が存在しない。
だから、大量の本に囲まれているんだから基礎本の1冊や2冊あってもいいじゃないとは云えないのだ。4年前に転居してから天井までの本棚1棹を追加したが、それでも足りない有り様なのだ。昨年、10冊ほどの書籍を処分できたのは奇跡ですらある。
数年前、最終的に休職せざるを得なくなるレベルで仕事が忙しかった際、「もう手芸をする時間もない」と諦めて何冊かの手芸本を処分したことがあったが、それもまた奇跡というか、うん、ちょっともったいなかった本もあるな。
ちなみに、「もういいかな」と思って処分した小説を数年後に買い直したことは5回くらいある。
そんなわけで、「読まない本を置いておける余地はない」のだが、同時に「あとでまた読みたくなる(または必要になる)かも」という不安もあって、どうしたらいいのか考えあぐねているところだ。
ところで、最新号の毛糸だまに「毛糸だまの読み方指南」という記事が載っていた。毛糸だまは簡易編み図が理解できないと編めないものがあったりする雑誌なのだが、そこに掲載されている図の解説をしている記事である。
これがまた……
線の太さや破線の意味することを種類ごとに説明しており、詳細編み図についても解説がある。なんだろうこの懇切丁寧さ。編み物の世界に「丁寧な説明」という言葉はないと思っていたんだけど。
見開き2ページに何を載せるか決めるのがすごく大変だったのではと思うくらいの内容で、そこで見つけたこんな図がある。
「/」と「\」が表目っていう説明は他になんていう本に載っているんでしょうか???と思わず電話で質問したくなったくらいにびっくりした。主婦の友の付録にも載っておらず、ネットで検索しても解説を見つけられず、片っぱしから編み物の本を立ち読みせねばならないかと思っていたところにこれである。
他にもこの手の意味不明ないろいろが過去の連載に載っていたのかもしれない。
今すぐまとめて出版してくれ!と叫びたい。
こんな小さな記号で編み物を諦めさせないでくれと思う。基礎本に載っていないことが当たり前のように載っているってさあ。
記事の終わりに載っていた写真。
ここに写っている基礎本なら、初心者の知りえないあれこれがちゃんと解説されているんだろうか。
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