セーターはあと少し。
よくここまで編んだなと思う。わけもわかっていないのに。
編み物というのは理屈さえわかれば、時間をかければたいていのものは編めるのだろうか?
わたしはその理屈以前の「編み方の読み方」でつまづいたわけなのだが、これまた時間をかけて調べ、情報を整理して結論を導き出せばわかるのだろうか?
正解を知りようがない状況だけれど、簡易編み図を解読した手順をいったん記録に残しておこうかな、と思う。
学生のようにノートにまとめてはいるけれど、授業を聞きながら書き取ったようなものなので、今後またセーターを編む場合に備えてきちんとまとめておいてみてもいいかなと思う。
わからないことが多いから調べたことも多いので、果たしていつ終わるのかわからないが。
やはり最初は割り出しのことからだろうか。
まず割り出しの読み解き方は、この動画でひととおり勉強できる。
●編み物でよく見る謎の数字の羅列、あれ何?
とてもわかりやすいのだが、ただひとつ混乱したのが、「襟ぐりは中央の伏せ目を行って、向かって左から編むことが多い」という解説である。
実はこれより前にこちらの動画を観ていた。
●【保存版】プロが教える、棒針編みの基礎①(知識編)〈初心者、中級者向け〉
こちらでは「向かって右から編むことが多い」と説明されており、どっちだ、と混乱した。最終的にどちら側が先でも編めるというのは理解できたのだが、では合理的なのはどちらなのか。
右を先に編むとなると、中央の伏せ目と左側を休めておいて編むことになるのでそうなると邪魔になるのかなと思った。
しかし「毛糸だまの読み方指南」では右を先にと書いてあるようにも読めたし。いま編んでいる作品が載っている本にはどちらが先かなど書いていないし、他の本にも書いていないし。
いろいろ考えた結果、「まあ好みなんだろうな」との結論が出た。
ならば好みが生じようのない初心者がどうするかというと、現時点での多数決で決めるしかない。動画の論は1対1にわかれているが、毛糸だまは右が先と書いているので、2対1で右が多数(ただし明確に「右が先』と書いているのではなく「そういう解釈もできそう」というだけだ)。
いやもうどっちでもいいんだろなと思うんだけど、いずれの場合も「なぜこちらを先に編むか」をまったく説明していないので釈然としない。
「普通はこうだから」にしても、それが「普通」になるにはそれなりに理由があるものではないだろうか。「普通はそうでも、じゃあなんでこちらは普通ではないのか」がわからないとモヤモヤする。
せめてたとえば「こっちの方が普通はやりやすいから」程度の説明があれば、どのあたりが一般的にやりやすいと感じるポイントなのかな?と考えて、やりやすいと云われている理由を自分なりに探して見つかれば、ひとまず納得できるのに。
そんなめんどくさい思考なので、多数決で2対1という結果が出たのにまだ調べ続けた。
しかし、ほんと「どちらを先に編むか」ってことがどこにも載っていないな。表目の編み方は腐るほど出てくるのに、同じ基本でありながらどうしてこんな差があるのか。
世間の人はどうやってどちらから先に編むかを知るのだろう……。
さんざん探して、ようやく「どちらが先」をはっきり書いているブログをやっと見つけた。
ここにもやはり理由はないのだが、色分けされていて見やすい図があった。とても見やすいので、こうするんだなと根拠もなく納得してしまった。きちんとした図を書くからにはこの人の頭のなかできちんと整理されているに違いないので、ならば、明確な理由が示されているわけではないが「右が先」でいいような気がする。
結局、なんとなくで結論を出した。まあ、もういいかげん疲れたわけだ。
どっちが先でも編めるんだから、自分がどっちを先にするのか決められる何かがあればいいわけで。
でももちろん、いつかはきちんとした理由が知りたいとは思う。
話を割り出しに戻すと、「2-1-4」のように書かれる「何段目で何をするのを何回」の解釈の仕方は毛糸だまの記事(簡易編み図と詳細編み図の照合ができる図が掲載されている)の内容とも矛盾しないので、最初に挙げた動画の通りでいいのだなと納得できた。
ちなみにこれは、割り出しについて調べ始めたときに最初につまずいた部分である。「何段編んだら」だけでなく「何段の間のどこかで」という解説もあったりするので、要するにどうすりゃいいんだよ!と大いに混乱した(これも好みかもしれないが)。
納得したとはいえ完全に解決したわけではなくて、検索すると「出版社によって違う」という情報も出てきた。
これはめんどくさいな。
でも詳細編み図に起こしてみればわかるのかな……(整合性がとれなければ「別の解釈をすればいいのかな」と察しがつきそう)
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