編集

ステップアップ式でいこう

 少し先の話、というか目的だが、編み込み模様を難なく編めるようになってみたいと思っている。靴下で段染め毛糸の便利さをさんざん体感しているが、自分の好きなように模様を出すのであれば自力で頑張るしかない。
 というわけで、こんな本を入手した。だいぶ前に。
 果たして「編み込み模様=フェアアイル」という解釈が正しいのか自信がないのだが(あくまでもフェアアイルは編み込み模様の「一種」なんじゃなかろうか)、まあ、複数の糸を替えながら編むという練習のためにフェアアイルを題にとるのは間違いではないだろう。
 
はじめてのフェアアイルニット | 書籍 | 小学館

はじめてのフェアアイルニット | 書籍 | 小学館

イギリス北部・シェットランド諸島の伝統ニット、フェアアイル。たくさんの色を使う繊細な編み込み模様はかわいい反面、編むのはむずかしそう…と思えるかもしれません。そ…

 「はじめての」といったタイトルで初心者向けを謳うものに対しては、実はちょっとした警戒心を抱いている。またぞろくそめんどくさい話になるが、初心者の定義は人それぞれだし、初心者向きの方法の合う・合わないも人それぞれだ。当たり前だが。
 となればもちろん、果たしてこれは自分向きなのか?と悩んでしまうわけだ。

 それでは自分の場合どんな方法が向いているかというと、まあ、理屈というか理解することができる教え方が合っているのではと思う。が、すべてにおいてそうだというわけでもなくて、理解よりも慣れていく方法が合う場合もある。
 で、この本はおそらく後者だ。
 小さなものからはじめて、少しずつ大きなもの・複雑なものに進んでいくというステップアップ式だろう、と目次で判断した。基礎・応用・発展、という感じで学んでいくうえではもちろん理解が必要になるのだが、明快に段階を示されていると教わる側は向上を自覚しやすくなるので、やりやすくなる面がある。たぶん。

 ……いきなり2.5mm棒針の靴下、いきなり簡易編み図のとじはぎセーター、という過去を考えると何を寝言をと思うが、まああれは編みたい意欲が先行していたのだからしかたがない。ものを知らない初心者が高いハードルに挑んでしまうのは世の常で、なんとかしちゃうのもまたよくあることだ。
 しかし、基礎をきちんと学んだ方がいい、というくそ真面目な意識がないわけではない。というか基本はこっちだ。むしろ歳を取れば取るほど、思い込みや先入観が邪魔をして妙な解釈をしてしまうのだから、謙虚な気持ちで一から学んだ方が力は身に着くのではないだろうか。

 そういう意味でもステップアップ式というのは自分に向いている、と思う。子供の頃からドリルとか解くの好きだったしな。まあクイズのノリでやっていた気がしなくもないけれど。