これは昨日の昼の光景。
このあと、短時間だけれど本腰入れて部屋の掃除と片付けをして睡眠環境をやや改善したり、衣類の一部の入れ替えと整理をしたり、珍しく生産的なことをやった。休日の有効活用というやつである。 仕事以外では自分が楽しいと感じることしかやらないので、たまにこういうことをすると精神的に疲れる。やっている最中の気分はいいのだが、頭のなかの普段あまり使わない領域を使っているようで、終わるとがくっとくる。いかに日々だらけて生きているかということか。
で、風呂に入ったりごはんを食べたりしたあとで、
前身頃の左肩とうしろ身頃の右肩をはいだ。
たかが13目だけれど、文字通り滝汗をかきながらかぶせはぎをして(初めてやったので難しかった)、最後に糸を引き抜いて、つながった部分を確認して「まあこんなもんかな」とそれなりに満足したらところでとんでもない状態になっているのがわかったという。
いつもなら初心者ならではの失敗として受け止め、妙なことになっている写真を撮ったりするところだ。しかし今回はかなりショックを受けたらしい。何かしくじると「まじかよおい」みたいな言葉が口をついて出るのに(会社にいるときも出そうになるのはなんとかしたい)、うんともすんとも云わず、完全に無言でかぶせはぎをほどき始めたのだ。
毛糸は細いしこげ茶色だしで、ほどくのはそれなりに大変だった。ほどいた目を拾うのも、あちこちで派手に糸割れをしていて更に大変なことに。
しましまセーターと違って裏表を混同しやすいからこそ、いろいろきちんと確認した。中表なのは確かに間違っていなかった。でも、いつどこで肩の位置がずれたんだ? 数目ではなく数十目分もずれるか普通?
こうなってしまう24時間ほど前は、ようやくセーターの襟の拾い目で合計4目ぶん隙間があいた謎を解く決定的な手がかりらしきものを見つけて軽く興奮していたのだ。とっくに編み終わったセーターのことまだやってんのかという感じだが、あれを解決しておかないと死ぬまでセーターの襟で4目余計に拾わねばならない羽目になるので、地味に重大な課題なのである。
ノースリーブの襟の拾い目をする前にこの手がかりが本当に解決につながるのかきちんと確認しよう、と思っていたところに「まじ勘弁しろよ」すらひとりごとが出ない事態が発生し、なんだかもう頭のなかが真っ白だ。かぶせはぎに苦心して全身に大量の汗をかいたというのに、見えにくい糸をほどく作業では少しも汗が出なかった。
わたしは精神の状態が身体の状態にわりと反映されやすいので、盛大な間違いを発見しても焦っていなかったのだろう。どれだけショックだったんだ。
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