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編み物を再開したときの話

 といっても特におもしろい話はなくて、ふと「ごみ箱のふちにビニール袋がぴらぴらしてるのどうにかなんねえかな」と思い、母親から引き継いだ毛糸(当時は持て余していた)で適当に編み始めただけだ。
 伸縮性のある編み方というとゴム編みだが、この時点では棒針など論外だったのでかぎ針で似たようなものができる編み方はないかとネットで軽く調べ、うね編みで編んだ。初めて編む編み方だったが、まあ、拾うところが違うだけで基本はこま編みと一緒なので。
 小さいものだけれどちんたら編んでいたので4日かかった。平らに編んだものを輪にしたことはなかったので、適当にやった(また「適当」かよ)。
 思い通りのものになった。

 そうか、こういうことの積み重ねが「こんな感じかな」で取り組むことへのためらいをなくしてしまうのか。
 ならばやはり、基礎をきちんとしていかないと。そうでなければ「こんな感じ」でうまくいかなかったらほどくしかないじゃないか。

 いや、ほどくことへのためらいほぼ皆無だっけそういえば。編み直しなんかめんどくさいことこのうえないのに、なんでなんだろうな。