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編んで着る

 当たり前の話だが、自分のために編んだものは自分で身に着ける。ただし世の中には「身に着ける気はないけれど編みたいから編む」という人もいるそうだ。自分の場合、ビーズがそうだった。作るのが楽しいけれど完成したらそこでおしまい。クロスステッチもそうだな。
 でも編み物は、自分にとっては基本的に難しい。だから、編んだからには何かに使いたい、という気持ちが強いみたいだ。編むにあたっては必ず「編んだらどう使うか」も併せて考えることが多いように思う。「似合うかどうか」とか。まあ、「いつ着るんだこれ」という問題はわりと度外視するが(着る場面が思いつかなくても部屋で着ればいいわけで)。

 そんなわけで、真夏用のウール100%ノースリーブをチョッキ代わりにできないか試してみた。汗対策だが形状からするとベストにもなるんじゃね?という思いつきがあったので。
 まあ、無地のこげ茶ということもあってベストというよりチョッキだな。素肌に着たときにはゆとりがありすぎるのが難点だったが、シャツを着たらなかなかいい具合だ。襟元も特に変なところはない。
 着た姿を見たときの第一印象は「70年代の大学生」。50なのに大学生を連想するのはどうかと思うが、そう見えてしまったのだからしょうがない。シャツが70年代のもの(叔母から譲り受けた)というのを抜きにしても、なんだか70年代。

 予想通り、やはり肩と腕が寒い。ほんと、長袖ではないニットってどういうときに着るのかわかんないんだよな。おまけに袖が短い(普通はジャストサイズな丈なのだろう)ので、これはどうにかしなければ。
 というわけで、アームウォーマーの出番だ。
 暖かいけど、なんか違和感が。
 袖の中に入れたらどうだろう。
 あれー?
 よくわからないので、近寄ってみるか。
 袖の上から着けるとまるで昭和の事務員のおじさんである(20年前、定年後に嘱託で勤務しているおじさんが実際に無地のアームウォーマー着けてた)。ソックヤーンが派手色・派手柄なので幾分ましだが、事務員のおっさん。チョッキ着てるし(嘱託のおじさんも着てた)。
 袖の中に入れてもなんかちょっとどうなんだろう。袖が細いのでバランス取れてないのかな。それとも柄とか色とか編み方の問題かな。
 ちなみに人生初のセーターには違和感なし。
 小物なのにけっこう難しいぞ。

 色合わせというと、同系色と合わせるか、対極にある色だとわりとバランスが取れる。というのが自分の考えだ。
 でも、オレンジ系のコートはOKだったけれど、
 グレー系のコートではなんか妙な結果になった。
 これはこれで別にいいような気もするが、ちょっと納得いかない。

 こういうときにカラーコーディネイトの知識が役に立つのだろうか。しかし、いろんな色を円にした図(同系色や対極の色を図解したものだったと思う)を見てもぴんとこなかった過去がある。なので早々に諦めて自分の直感頼みできたわけで、今後もそうやるしかないな。
 グレー系のコートなら、同系色か暗い緑とかかな……まあそのうち考えよう。



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