編集

襟の拾い目を考える

 前後の身頃をつなげて立体になったら、お次は襟の拾い目。
 毎度お馴染みの、机に向かってお勉強、である。いちばん上のノートは理屈を整理して書く用、その下のノートは編んでいるものについて書く用。公式や解き方をまとめたノートと、実際に問題を解くノート、という感じだが、学生の頃にこうやって使い分けた記憶はない。

 襟の拾い目については決めごとが少なく、そのときの状態に合わせて適当にやる、という印象だ。改めて参考書を読んでみても、やはりそれは変わらなかった。そして残念なことに、載っていた例を凝視しても決めごと以上の法則性はほとんど見つからない。
 なので、「必ずやるべきことは必ずやって、あとは勘」でやるしかないと諦めた。ギターだって基本的な扱い方はあるが、微妙なトーンを出したいときなどは勘でやるし、そういうことの積み重ねで「こういう音が欲しけりゃこう」という自分なりの感覚を得てきたわけだから、襟の拾い目もそういうことなんだろう。たぶん。

 というわけで、ノートには図すらない。
 編むときに書き起こした図に拾う位置を書き込もうと考えたが、隙間があきそうな部分などは図だけでは判断できないので、編み地を見ながらやった方がいいだろう。
 それでやってみた結果はこうだ。
 ……前もうしろも、向かって右のところがちょっとあれだな。なんでこうなったんだ。よくわからん。拾うときは適切な位置を選んだつもりだったのだが。
 あっ、右と左の段数が違う前提でやったせいかな、といま気がついた。セーターのときは肩下がりがあったので左が1段多くなったが、今回は肩下がりがないので段数は左右で同じだ。それで拾う位置がずれたのかもしれない。

 おまけに、ゴム編みをノルウェー式で編んだのだが、なんか締まらない感じがする。これは……なんでだろう。編みにくかったからテンションが不安定だったのかも。

 と、違和感がいろいろあるが、着てみたら気にならなかったので別にいいや。やり直せばもっときれいになるかもしれないけれど、このくらいでも充分だ。似たようなものを編むときに気をつけよう。


 ※元のフリーパターンはこちら
ママとわたしの ノースリーブプル

ママとわたしの ノースリーブプル

ママとわたしの ノースリーブプルのページです。