引き続き、アルネ&カルロスのアドベント靴下の進捗。
これでいいやと気負わずに楽しく編み進めていたら、数日遅れて始めたのにもう追いついた。
昨年とくらべると、細部がかなりましな出来。そりゃそうだ、去年は初めてこういうものを編んだのだから、1年経ってまったく進歩がないはずがない。というか1年も経ったのだから、それなりにまともなものが編めるはずなのだ。
そう考えると、いま手元にあるものは「こうなって当然」という代物なわけで、別に喜ぶほどのものでもない。
が、ましになるのは当然としても、どのくらいましになるのが当然なのかまではわからない。編み物のことなどろくに知らない自分にわかるはずもない。しかもこの1年、編み込み模様などほとんどやってこなかったのだから、1年後の有り様として普通なのか上出来なのかぎりぎりなのか、わからない。
そして上達の度合いがわからないと、これからどのくらい努力すればいいのかとか、向いていないのでとっととやめた方がいいのかとか、そういったことが判断しにくい。
しょうがないので編んでいる作品のお手本写真と比較してあれこれ考えることになる。が、これもちょっと考えものだ。お手本なので出来がよいのは当たり前。しかも魅力を感じたがゆえに編んでいるのだから、およそ欠点がないようなものだ。
そういうものと自分の編んだものを比較すれば、あっちもこっちも粗が見えてしょうがなくなるのは自明の理。たかだか1年ちょっとしか編み物をしていない自分がお手本と同程度のものなど編めるはずもないというのに、比較対象がそれしかないので嫌でも気になる。
おまけに「このくらいの違いは当然生じる個人差だから気にしなくていい」ということもわからないため、どうにもならないことをどうにかしようと努力するという無用のドツボにはまる危険性もある。暗中模索は本当にきつい。
しかしまあ、わからないままなんとかするのは慣れている。こんくらいでいいんじゃねと現実と折り合いをつけることもできる。でもさすがにこれはどうしたもんだろうな。
なんだか……上の方の模様が……
上端の赤い模様がお手本とだいぶ様子が違う原因は想像がつく。「模様は赤、背景は白」と判断して編んだせいだろう。
「目立たせたい色を下にして編む」というセオリーに従い、赤い毛糸を下にして編み進めたのだが、たぶん白と比較して赤が強すぎるのだ。むしろ白い毛糸を下にして編んだ方が、程よく白が目立ち模様の輪郭もはっきりしたのではないだろうか。
問題は中央の緑の窓のような模様で、白い正方形とそれを囲む緑の枠の比がかなり違う。白が2目、緑が1目なのに、何故こんなに緑が細くなる? 編み図も動画も確かにこの目数で編んでいるというのに、ずいぶんな違いだ。
緑ではなく白を下にすればこうなるのだろうか。でも模様を描いているのは緑だと思うのだが、……いや、デザインした人が敢えて緑を目立たせないように編むということも考えられるか。実際、動画を改めて確認したら、この部分はずっと白が下だった。
そういえばカウルを編んでいるとき、同じ太さなのに白が強いと感じることがあった。白い毛糸の方がふっくらしているようにも思えたが、あれは色のせいもあったのかもしれない。
色の濃さを考えると黒の方が「強い」と感じそうなものだが、白は膨張色なので、毛糸という素材だとむしろ白の方が強くなるのか?
いや、でもアフガン編みの白黒ブランケットの試し編み(中断してる。編まねば)は明らかに黒が強いように感じるけれど……編み針の違い、もしくは模様と面の違いだろうか。
考えれば考えるほどわからない。
わからないし、でもお手本との違いはともあれそれなりにましに編めているし、これでいいか。
…………いいのだが。これはこれでご満悦なのだが。
こうして
悪くない出来だったけどな!
けれども、敢えて模様ではなく背景の色を下にして編んだらどうなるのか実際きちんと確かめたいという欲望に勝てなかった。同じ毛糸の別の糸玉あるんだからそっちで試せばいいじゃんと今この瞬間に気がついたけれどもうほどいた。
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