とにかくしょうがない。どうやったって結果は大差ないのである。ルールに従っても自己判断でやっても結果が同じになるのであれば、できることなど何もない。どうやったって、勝手に一方の色が目立つのだ。上だろうと下だろうと常に目立つ色は同じ。
あるいは双方の主張の度合いが同一になっているのかもしれないが、いずれにせよあとはもうただ編むだけだ。それしかできない。やりようがない。
ただしこうなってしまうと、逆に「目立たせない方法」を考えなければならないだろう。「下にして編んだ方の毛糸が目立つから、上にして編む方は目立たない」という単純な発想を飛び越える必要がある。その論理は自分の場合においては無効だと証明されてしまったのだから。
すぐに思いつくのは、目立たせたくない色の糸を強く引いて目を小さくすることだ。が、その方法だと編み地がでこぼこになる可能性があるので、良策とは云えない。
もしくは、目立たせたくない毛糸をやや細いものにするとか?
それもどうだろう。太さがわりと違うコットン糸を使ってかぎ針で編み込み模様を編んだことはあるが、触ってみると厚みが少し違うような気がする。
棒針でウールを編む場合にはどうなるだろうか。毛糸の太さがかなり違えば間違いなく厚みに差は出そうな気がするし、単色で編む面積が多ければゲージにも差が出ておかしなことになりそうだ。
いったんこの問題は措いておくしかないだろう。こんな難しいことの解決策をひねり出せるほどの頭も経験もないし、それより先に仕事で急に見落としが増えたことをどうにかしないと精神衛生に悪いし仕事以外の面にも支障が出かねない。
そう、年間見落とし率ほぼゼロだったのに、しばらく前から週に数件発生するという異常事態なのだ。ほぼゼロの方が異常な気がしなくもないが、長年それが当たり前だったのだから異常でも普通だったのだ。
更に解決を難しくしているのが、無意識にそうやっていたがゆえに「何故そうできたのか」がわからないことだ。そうなろうと努力したわけではないので、何をどうすれば見落とさなくなるのか・忘れなくなるのか、がわからない。
普通にやったらこうなった、というのは本当に厄介だ。ただし「どう編んでも同じ」というのは手の作業なので、どうにか訓練すればある程度はどうにかできそうな気もするが……いや、その訓練の手がかりがないのか。
とにかく当面は「どうすれば一方の色を目立たないように編めるか」ということは放置しておいても困らないので、見落としをどうにかしよう。
編み込み模様は勘違いせずに編めるようになってきたんだけどな。昨年と違い、今回は色と目数を文字に書き起こさずにチャートを見てそのまま編み進めているので、むしろ注意力は向上しているはずだと思うのだが。
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