取扱説明書には「こんな使い方はやめましょう」や「しないでください」という注意書きのページが必ずある。たぶん説明書の側では「どうせ誰も読まねえよな」という諦めの気持ちが少なからずあると思うが、あれは大変重要である。「こんな発想があるのか」とか「こういうリスクがあるのか」という気づきにつながるので、わたしは必ず読むことにしている。
それは自分がそういう危険行為をしてしまいかねないから……ではなく、親が認知症になったときのリスク想定として……でもなく、ただ単に知らないことを知るのがおもしろいからである。まあでも、「こういう観点から考えなければならない」ということを学んではいるだろうか。
しかしシンプルな構造のものについては、何ページにもわたる注意書きが添付されていることは少ない。電気を使うものでなければわりとあっさりしている。
だからこのピンも説明はごくわずか。
iPhoneのSIMカードトレイを開くピンである。
正直、「幼児が飲み込んでしまう危険があるから放置するな」とかいろいろ書くべきことがあるんじゃないかと思うのだが、まあ、企業にリスク説明の義務がないのかなもな。義務づけられていないからいいやとなる態度はどうなんだと思うが、実際のところはわからないし知りようがない。
iPhoneを新調するにあたって、いま使っている第2世代のiPhoneSEを下取りに出すことにした。ちょうどYmobileでそういうサービスがあったのだ。以前のSE初代や5sを未だに持っているが、今回は「たまに横縞が表示される」という具合の悪さもあるし、引き取って処分してくれるならありがたい。
なぜ今まで初代SEや5sを処分せずにいたのかというと、使用中の端末に不具合が生じた場合、その修理中に古い端末を代替機として使うためである。
まあ修理が必要になったことはないのだが、はじめて使った5sは初期不良で2回くらい交換し、仕事で最初に支給されたiPhone7も同じく2回くらい交換する羽目になったので、念のためという気持ちが強いのだ。
今回は使用中の端末を下取りに出すので、万が一のときの代替機は初代SEということになる。OSのアップデートは終了しているのであくまでも緊急時用だが、SIMカードを入れて動作するかを確認しておかなければならない。
が、ピンをどこにやったかな……
どこかにあるはずだが思い出せない。箱が邪魔だからある時まとめて処分したのは覚えている。その中身はどこだっけ。
ピンのありかを思い出せない代わりに、これを思い出した。
KnitProの付け替え輪針用のピンである。缶に入れるため台紙の下半分は切った。
用途は違うが、サイズが合えば使えるかも、ということで試してみる。
見事にトレイが出てきた。ピンを無理なく差し込めたので、同じサイズか? ということは、これもありか。
まあ、KnitProのピンはまず紛失しないので(缶に入れているから)まずやらないが。
いや、同じ缶にiPhoneのピンも入れておくかな……
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