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意外な発想の楽しさ

 立て続けにあれもこれも編み始めると決めたうえ、実は靴下もちょっと編み始めたりしているのだが、とにかくまずかぎ針ケースの糸を検討。

 パターンではだいたい日本の7/0号くらいで編むようなので、グラニースクエアを編むときに使った糸の余りを使うことにした。
 色はこげ茶色、いや単色だとつまらないか、ならばソックヤーンにするか、いやでもやっぱりグラニースクエアの余りで、と迷走した結果、黒と白を引きそろえることに。でも白黒だったらアフガン編みで市松模様、と更に迷走しそうになったがさすがにこらえた。

 グラニースクエアは2本どりで5/0号を使ったので、7/0号なら3本どりだろうか。しかし試しに黒2本と白1本を引きそろえて編んでみたら、糸の混ざり具合がどうも汚い。これだから引きそろえは難しいんだよな。
 かぎ針の号数を変えてもしっくりこない。しょうがないので黒も白も2本にすると、まあこれならいいかなという感じ。だがあんまり糸が太くなるのもどうだろう。けれども1本ずつだと薄っぺらくなりそうだ。
 糸が指定されていないのって難しいな……

 1段目だけ編んでみて幅をゲージと比較し、最終的に4本どりを6/0号で編むことにした。
 引きそろえて玉にして、いったん50gくらい。巻いた感じの色合いはいい感じ。でも編むとこうなる。
 3年後くらいに見たら「なぜこれでOKだと思ったんだろう」と考えるに違いない。
 これが10本分になるのだから、迫力のわけのわからなさになるだろうな。悪くはないんだけれど、よっしゃこれだ!というわけでもない。でもまあ、かぎ針が埋もれるような色ではないのでいいとしよう。ふと「黒と黄色だと虎みたいになるのかな」と変なことを考えてしまった。いつか試すか。

 それはそれとして、動画を参照しながら1本分だけ編んでみたがまあこれがおもしろかった。編み方自体はこま編みと長編みなので難しいことはない。ただ、編み地の動かし方がこれぞ発想の勝利というか、なるほどなるほど、と感心させられた。
 パターン中の "turn clockwise" は時計回りに編み地を裏返すのではなく、文字通り「時計回りに」動かして編むそうだ。

●HOW to CROCHET HOOK CASE HOLDER - DIY Tutorial Storage for Hooks by Naztazia
 ※動画のリンク先は "turn clockwise" の少し前あたりからスタート

 これをあと9回編める。楽しいぞ。

 こうやって編むポケット部分はグリップなしのかぎ針にぴったりだった。
 きつすぎず、ゆるすぎずで大変に具合がいい。これを応用して15cm程度の短めの5本針や付け替え輪針用のケースも編めそうだと考えていたが、ここまでぴったりだと少し編み方に工夫が必要になりそうだ。

 まあそれは先の話で、まずはこれを編み進めていこう。楽しいなあ。