編集

目の方向

2
 いま苦戦している靴下は、足の指の付け根を境に2方向に編んでいる。
 5本針でつま先から編む方法は解決したけれど、増し目がどうもうまくできないので「ほどける作り目をして、つま先はいつもの向きで編めばいいや」と、やりやすい方をとったわけだ。
 まあ結果としては、ほどける作り目から目を拾うのは思いのほか面倒だったし、久し振りの編み方の減らし目もメリヤスはぎもひどい出来になったのだが。

 この方法をとるにあたっては、「編む向きが違うから変に見えるかもしれない」という懸念があった。いわば逆を向いたものがくっついている靴下になるわけで、でもまあ自分の靴下だし実験みたいなものだしいいか、と。

 けれどもいざ編んでみたら、何が変なのかわからなくて混乱した。
 ピンクと水色の間にある白いあたりで向きが逆になっているのに、ぱっと見ではよくわからない。いや、よく見ても「云われてみればそうかな」という程度にすぎないというか、もしここが境目だと知らなければここだとはわからなかったと思う。

 編み目の向きってなかったっけ?

 いや、確かにあるのだろうけど、ぽつんと一点だけ色が違う模様などでなければそんなにわかるものではないのかもしれない。同じ色なら逆方向では区別がつかないのかもしれない。ましてやわたしは編み目の判別が大の苦手。

 となると、手袋の編み方向の問題もまた検討しなければならない。
 掌は模様からすると間違いなく「上から下(手首に向かって編み進む)」だが、指はどうだろう。掌と指の境目がわからないのでこれまた「上から下(指先から編み始める)」と判断したけれど、どっちに向かっても同じように見えるのであれば、逆の可能性もありうる。

 指先から編む方法は何度も試し編みをして解決したのだが、さてどうしたもんだろう。